1話 日記
この物語は作者が書いている他の作品と平行して執筆するため更新の速度がよく遅くなりますので注意してください。
そして、最初の警告タグのR-15はまだ内容がしっかりと決まっていないため、そのシーンがあるかどうかはわかりませんが、念のために付けておいたものなのであまり気にしないでください。
今日から俺、黒木白夜は日記を始めることにした。
理由は・・・暇つぶし・・・かな・・・。
ま、とりあえず俺の身に起こったことをまずは簡単に残していこうと思う。
まず、始まりは約8ヶ月くらい前のことだった。
その日は、いつものように何ら代わりが無い日になるはずだった。いや、その日の放課後までは・・・・
その日の放課後は、図書館で俺が読みたい本が新しく入荷したため、その本を借りるために図書館により、その帰りに明日の授業での予習が必要な教科書だったか、ノートだったかは忘れたが忘れ物をしたため教室に取りにもどった。
ほんと、もしその時忘れ物に気づかなかったり、メンドクサイから明日早く学校に行き勉強したり、もう少し長く図書館に居れば、今とは違う未来になっていただろう。
俺は教室に向かい歩いていると、後ろから同じクラスの吉岡勇人に声を掛けられ、明日授業で使う道具を運ぶ手伝いを頼まれて、それを引き受けた。
そいつの持っていた、ファイルだったと思うがそれを半分持ち教室にいったんだ。
俺たちが教室に着いた時に、教室内には学校の人気者の桜木優と桃咲美香そして宮野木葉の三人が話をしていた。
俺はクラスメイトだがあまり、いやまったくこの三人とは係わりを持っていなかった。
正確にはクラスメイト全員だが・・・ま、まあちゃんと受け答えくらいならしたよ。
・・・・まあ、俗に言うぼっちだったわけだが・・・。
まあ、一人でいることが好きだったから・・・別に負け惜しみじゃねえし・・・・。
白夜はそこまで日記を書くと筆を止めた。
「・・・・なんで俺、自分の日記にこんな言い訳なんて書いてるんだろう ハァ~」
白夜はため息を一つつくとまた筆を動かし始めた。
ともかく、俺と吉岡は持っていたファイルを教卓の上に置き、俺は忘れ物を取るために自分の机に向かおうとした矢先にそれは起こった。
急に開いていた教室のドアが閉まり、教室の中央から光が溢れ出し俺たちを包み込んだ。
そして、その光がだんだんと消え気がついたらなんと・・・異世界に召還されました。
いや、自分でも書いてて思ったけどほんとありえないよね・・・
俺も最初は夢落ちだと思ったんだけどね。
それからは、俺たちを召還した巫女や魔道士たちが簡単な説明をした。
内容はテンプレ的な内容で、この国を滅ぼそうとしている魔王を倒すために私たちがあなた方を召還しました。と、いかにもテンプレすぎて呆れた記憶がある。
そして、俺以外の四人はその言葉を真に受けてそのまま勇者役を引き受けちゃうし・・・。
あ、俺はもちろんのごとく『だが断る』と返してやった。
でも、その後すぐ、俺を召還した巫女よりも強力な力を持った巫女が出てきて俺は、巻き込まれてこの世界に召還されたことがわかりました。
ほんと、災難だね・・・自分で言うのもどうかと思うが・・・。
だから、俺は今すぐもとの世界に戻せといったんだが、力のないやつに使う力はないって言われたよ。
向こうのミスなのに・・・。
本当に殺意が沸いたよ。
しかも、こんな奴要らないからさっさと追い出そうとか言い出す奴が出てきたりなど、本当に非常識な連中がたくさんいましたね。
で、俺はそのまま神殿から追い出され、どうしようかと迷っていたときに声を掛けてきたのが、なんと人間の女性に化けていた、というか見た目が人間な魔王の四天王の一人で現在俺の相方で三代目のドラキュラの名を告いだ吸血鬼リーシャ・ル・ドラキュラだった。
まあ、こいつと出会ってからは本当にいろいろあったよ。
このあと、俺はリーシャ今までことを全部話したら、気に入られてそのまま、魔王城に連れて行かれ、魔王や他の四天王さらには魔族の人たちに気に入られそのまま魔王城で暮らすようになった。
まあ、その間にもいろいろとあったけど、まあそれはまた別の機会に書くとして、俺は暇なときには自分のみは自分で守れるようにするために、魔王城にある図書館などで魔法の勉強をしたり、魔王や四天王たちに稽古をつけてもらい、今では四天王の中で最強である2代目サタンの名を持つ大悪魔、ドルーガ・サタンに本気を出せば勝てるぐらい強くなった。
本当にどうなるかわからないもんだね。
と、まあ今回は残りの行数も少ないしこのくらいでやめておこうと思う。
白夜は最後の行まで書き終えると筆をおき、書いていたノートを閉じた。
「さて、大体こんな感じでいいだろう」
そう言うと、白夜は椅子の背もたれに寄りかかり大きく伸びをした。
それと同時に白夜の部屋のドアを誰かがノックした。
「開いてるよ」
白夜がそう言うと、ドアが開き白夜と同い年くらい金髪の美少女が入ってきた。
「なんだ、リーシャか」
「なんだはないでしょ。私はハクの相棒なのよ」
「悪い、悪い。とりあえずなんの用だ」
「魔王様が私たち四天王とハクを呼んでいるのよ」
「珍しいな、あいつが俺たちを呼び出すなんて」
「そうね」
「それじゃあ、行こうか」
白夜はそう言うと、椅子から立ちリーシャと共に自分の部屋を後にした。