カテゴリーを定める
今回は小説のカテゴリーについて。
ミステリー、ホラー、サスペンス、文学、ライトノベルなどなど、世には様々な小説がありますね。
あなたがどんなに画期的なアイデアで斬新な小説を書いたとしても、必ず既存のカテゴリーで分けられるでしょう。
でも、自分の作品がどのカテゴリーに入るのか、わからない時ってないですか?
最初から『これはミステリーだ!』などと確り方向性を見定めて踏み出す方もいれば、『とりあえず良いネタ思いついたから書いてから考える』という方もいるでしょう。
もし後者の場合はひとつだけ注意。
自分の作品カテゴリーを後付けする場合、もしかしたらその作品はカテゴリーがひとつに定めにくい、複雑な作品になっているかもしれません。
最初は甘い恋愛もののつもりで書いていたのに、いつの間にか泥沼化して、最後には謎解きまで発生しちゃったり……。
このような忙しい小説は読者も疲れてしまいますし、裏切られたと思う方もいるでしょう。
自分は『何を書きたいのか』。ネタを考える前に、まずはそこから確りとした意識を根付かせましょう。
わたしは作品を書く前に、以下の手順を踏みます。
『小説になるまで』
1 文章数を決める(長編、短編、掌編など)
2 カテゴリーを決める(ここでカテゴリーに悩む場合はその作品は大抵『文学』作品でしょう。とりあえず文学で考えてください)
3 作品の意義を決める(それを書くことでどうしたいのか。たとえばミステリーなら斬新なトリックで驚かせたいなど、必ず読者のことを考えて『自分が書く意義』を定めましょう)
4 プロットを起こす(前回触れたように、プロットは確りと完成させましょう)
5 構成を考える(プロット上の時系列に沿った起承転結ではなく、それをどういう順で見せるかを決めます。起承転結そのままでも当然良いですし『起』が実は『転』だったとかでも面白いですね)
6 書く(なるべくここから始めない)
7 校正(誤字脱字はもちろん、本当にその見せ方でいいかも、読者の立場になって確りと見直しましょう)
8 完成(ネットにあげるなり公募に出すなり好きにして)
とまあわたしはこんな感じですが、慣れた方はもっと簡潔な手順を踏むこともありますね。
初心者の方は思いついたネタをすぐにでも書き始めたくなるものです。しかし、急ぐ心を落ち着かせて、ゆっくりじっくり考えることも大事です。