物語の矛盾をなくそう
二章では主に『執筆』について役立つことを述べていこうと思います。
今回は物語の矛盾をなくそうと題し、そのためのアドバイスを何点か書きます。
●プロットを確りつくる。
プロットとは『粗筋』『設計図』と思って頂ければ結構です。
小説に限らず物語の創作にはこのプロットが重要になってきます。
何となく思いついたネタですぐさま作品を描くのではなく、先ずはプロットをおこし、じっくりとそのネタを考察していきましょう。
実のところ、矛盾のない上手な作品はプロットの時点で既に物語が完成しています。粗筋とは起承転結の大まかな流れであって、決して簡潔な作品紹介文でも格好いいテロップのことでもありません。
ですので未完のプロットということは作品自体も未完ということです。
よくプロットなしに書いたとか吹聴している方々も見られますが、そういう方々も実のところただ書き記していないだけで、プロットを完成させているのです。何度も言いますが、もしプロットが完成していないのなら、それは確実に未完の駄作です。
上記の例の通りプロットは脳内で描いても良いですが、いつでも確認出来るよう、何かに書き記しましょう。
そして必ず矛盾も綻びもないよう確り完成させてから本番を迎えましょう。
●人物は一人一人終生まで考える
これもプロットの一部ですね。
物語は大抵その作品に登場する人物が織り成すものです。逆に言えば矛盾をつくるのも人物と言えるでしょう。
人物の矛盾をなくすためには、なぜその人物が行動を起こすことに至ったのか、という根本的な部分を確り作りあげれば良いわけです。
大変面倒ではありますが、人物の構築はその人物が生まれてから死ぬまでの、いわゆる『終生』を表書きでも箇条書きでも良いので作りましょう。たとえ作品では描かない部分のことでも、そうすることで矛盾をなくせます。そして人物の終生は出来る限りその作品に登場するすべての人物分作りましょう。
以上簡単ではありましたが矛盾をなくすためのアドバイスでした。
もし他に何か思いつけば更新して行きます。