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空白と改行

この作品で記載する小説基本ルール以外の項目はあくまで私見であり、小説の方法論を特定の論に断定するものではありません。ついてはすべて、読者さまの取捨選択でご判断ください。



 空白と改行について。

 小学校の作文で習った通り、原稿用紙への文筆には様々なルールが存在します。

 今回はまず空白と改行についてあれこれ語りたいと思います。


【空白】

 これは一行空白とも言いますね。

 文章の出だしは空白を一つ入れなければなりません。


『正しい例と誤った例』


●誤

僕はただ空を見上げるばかりで、結局彼女の役には立てなかった。


○正

 僕はただ空を見上げるばかりで、結局彼女の役には立てなかった。


 こういうように、文章の始まりに空白を一つぶちこむことで、より文章を読みやすくすることが出来ます。

 しかし一つ注意点。

 空白を使用するのは人物の台詞以外の文章、いわゆる『地の文』だけです。

 人物の台詞など、行頭に「」置く場合は空白は一切必要ありません。


『例』


●誤

 「そういう仕掛けか」


○正

「そういう仕掛けか」


 という感じです。台詞部分まで空白を開けると余計に読みにくくなりますからね。


【改行】


 改行とはその名の通り『行を改めること』です。

 語り手が語る内容が次の語りに移った場合や地の文から台詞に移った時に使うと有効です。


『例』


●誤

 彼女は最後にはにかむような笑みを浮かべて去っていった。翌日、僕はひどい倦怠感をまとった体を叩き起こし、自宅を後にした。


○正

 彼女は最後にはにかむような笑みを浮かべて去っていった。

 翌日、僕はひどい倦怠感をまとった体を叩き起こし、自宅を後にした。


 改行については結構微妙なライン引きを要求されますが、まあ語り手の語る内容ががらっと変わる時は改行しましょう。


 以上が『空白と改行』というルールです。すごく大雑把な内容なので詳しく知りたい方は

ネットでもなんでも良いので調べてみてください。


『改行についての私見』


 ここからは個人的な意見です。参考程度にお納めください。


『雰囲気を出す改行の使い方』


『例』


 四角いモニターに切り取られた太陽。煌々と燃ゆるその球体をモニターの中心に据え、私はシャッターを切った。

 ぐらり――。

 途端に中央の丸が震動した。

 ――ああ。

 落ちる。

 私は何故かそう思った。


 というように作品に見あった雰囲気を生むためには、たとえ一文が短くても前後の内容が繋がっていたとしても、改行するだけで巧い演出が出来ます。


 以上。

 今回はここまでです。次回は『三点リーダー』について語ろうと思います。



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