やって来ました90階層!で・は・な・く、第89階層。
ひいいいいい!
タイムオーバーじゃ無いっすか!誠に申し訳ない。
4月中の予定だったのですか…。
色々とぶっ飛ばして89層に来ました。なんでって…メンバーの整理のためです。はい。
ちょっと文字数頑張りました。よろしくおねがいしまう。
第89階層〈神々の屠殺場〉
当初の予定を変更してレベル上げを中断した一行はなんだかとんでもない速度で89階層まで来ていた。
先行していたフェンリル達からボスの場所と出現条件を聞いているためさほどの苦労は無かった。
さほどとゆうことは何かしら苦労しているという事だが、もちろん低レベル組の皆さんである。いつに無く強行的な動きをしたために、半殺しにされかけたりと意外に大変だったのだ。二度ほどカイトの魔法に巻き込まれたのは気にしてはいけない。いつものことだ。
「いやはやこれはどうしたものかね?」
「突っ切るしか無いから。」
リュートの半笑いの台詞にジト目でシャナがツッコミを入れる。
目の前に広がるのは魔物の群れ。広大な荒野にひしめく無数の異形だった。
「だ、そうだよ?諸君?」
大げさに振り向いてリュートが問う。
「さっさと役割振るぞ。」
さらっと無視してカイトが術杖をくるくると廻しながら言う。
「俺らで戦端は切り開く。あとはいつも通りのノリで。」
「じゃ、私が護衛でいいねー。」
カイトの説明になっていない説明に勝手に自らの役割を振る。
セイが低レベル組を守ると言って後ろに回る。
「たまには本気で行こうか?」
リュートのふざけたような言葉にカイトが過剰に反応する。
「お前の本気はシャレにならないから却下の方向で。」
「えー?」
「うっさいだまれしね。」
「死ぬのは問題だと思います。」
「殺しても死なないだろ。」
リュートのつこっみにカイトが馬鹿にしたように笑って言う。
「あーはいはい。もう囲まれてるから。行動開始。」
シャナが二人の後頭部に柄頭を叩きこんで前に出る。
すでに紅の風がシャナを包んで前に前に押し出そうと渦巻く。
「切実に休息が必要です。」
今までの強行軍で息も絶え絶えになったクレフがつぶやく。
「へいき…もんだいない。」
パーティー内で最も重装備なフィーネがクレフの肩に手を置いて言う。
「あ、うん。諦めたほうがいいんじゃないかな。置いてかれるよ?ほら。」
フィーネとは逆にパーティー内で最も軽装なリオが肩で息をしながら前を見る。
78階層でも取り出した山刻刀を振り上げるリュートの姿に思わず愚痴りそうになる。口に出したらフィーネに口撃される。
「さすがに武器耐久値がそろそろ怪しいんだけどね。」
エルクの呟きに思わず頷く低レベル組を置き去りに最初の一撃が振るわれた。
「消し飛べ―ぃ。」
迫力も何もない言葉と共に巨大な大刀が霞むような速度で振り下ろされる。
「うわー初級スキルの威力じゃねぇ。」
振るわれた大刀が地面を叩いた瞬間に正面の地面が放射状に弾け飛ぶ。ほんの30m程まで近づいていた魔物の群れ、戦闘に居た足の早い狼系のそれらを爆散した土塊が叩き穿つ。
アルクの言葉も無理は無い。初級で覚えたての頃はほんの30cmほどが隆起する程度のその技は熟練度最大に加え1200レベルの莫大な筋力補正を乗せられて範囲と威力が別次元のシロモノに仕上がっている。
「さて、ゴールまで1000m楽しい楽しい虐殺タイムだ。」
カイトが言葉とともに無数の魔法陣を浮かび上がらせる。普段無詠唱の魔法陣破棄でぱかぱか魔法を撃つカイトが魔法陣を出してるあたりやる気満々だ。
「ぶっちゃけ眠い。」
シャナが欠伸をしながら紅の風を両手の剣に纏わせる。言葉と仕草と裏腹に獰猛な瞳で前を見る。
「ぜんそーく、前進!」
山刻刀を仕舞い元の装備に戻ったリュートが宣言と共に駆け出した。
いつも通りの戦闘は意外に進みが悪かった。
敵のリポップが無駄に早いせいか低レベル組が遅れ気味なのだ。
「まさにびっぐううぇーぶwww」
「いっそ殲滅級でも使おうか?」
言うが早いかカイトが詠唱を始める。
「いや、どう考えても間に合わないっしょ。」
押し返すように連続して放たれていた魔法の嵐が止まった途端前に陣取っていたリュート・ゼト・フィーネ・シャナの4人を抜けて大量の敵が押し寄せる。
「あーどうしたらいいかなぁ。めんどくさいねー。」
ぶちゃけた話、絶対者組はソロでも余裕で抜けれるんだけど。
「よーし、シャナっち突撃だ!」
「はぁ?」
シャナの反応はこの際無視で円盾を取り出して剣ごと放る。
とくに焦った様子も見せずに、両手の刀剣を納めて受け取る。
「まったく。退いてろ。」
シャナの目つきが変わる。
空中で手を動かすとリュートの前で腕を掲げる。
「働け。」
ザクッっと音がしそうなほど思い切り腕が切り裂かれる。先ほど手を動かした時に解除されたR18設定が出血表現をよりリアルに際限なく。
動脈を切り裂かれて噴きでた血が僅かにリュートの顔に掛かる。
「全員伏せろ!」
カイトの焦った声共に
世界から色が消えた。
「あああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
パキッと何かのひび割れる音で世界は色を取り戻す。
「ボサッとしない!走るっ!!!」
シャナが怒鳴りつけ、地面を蹴りこむ。爆発でもしたかのように地面が抉れ円盾を正面に構えたシャナが疾走する。
一瞬の停滞から起き上がったパーティーメンバーが走りだすのと殆ど同時に、千いや万単位でいた敵の全てが灰になって空に溶ける。
「エグいな。オレなんか目じゃねぇぜ。」
カイトが思わず呟く。容赦なくトラウマを抉る辺りが本当にえげつない。
「うぅ…頭痛い。」
カイトに引っ掴まれて無理やり走らされていたリュートが呟く。
「早く走らないともっかいやるよ?」
「おい!急げ!こっちの身が持たんわ!」
シャナの言葉に焦ったカイトに急かされたリュートはなんとか復帰して走る。イマイチよくわかっていない顔をしながら。
遠くで敵が新たに出てくるのを確認しながら遠く見える次の層へ入り口を目指す。残りの距離は500mほど。辿り着く前にまた囲まれることは間違いない。よりリポップの場所が近いために先よりも多くの敵と対峙することになるだろう。
「やっぱりもう一回…。」
「やめい!もっかいやったら後ろの奴ら伸びるぞ!」
ちらりと後ろを見れば蜘蛛の時よりも顔を青く…いや、真っ白にしたパーティーメンバーが走っている。
「あ、いけるわ。」
「何を根拠に?」
リュートが呟いた言葉に全員が走り続けながらも疑問を覚える。
「こっち来るって。」
「そう言うこった。」
瞬間、パーティーの前にリポップしたワイバーンの脳天に一本、槍が突き立つ。
「おまたせ。他は普通に来るからよ。出来るだけ走るべし。」
槍に僅かに遅れて着地した人影がそう言いながら再度飛び出していった。
「セント氏は相変わらずだねぇ。」
「アレで跳躍オンリーってのもどうなんだよな。折角立派な羽生やしといて。」
唐突に飛んできて直ぐに去っていった人物を評しながらリュート一行はリポップした敵の群れに突っ込んだ。
シャナが円盾で弾き飛ばしながら抉じ開けた隙間を広げるように連続して魔法が着弾する。そこに転がり込むように柄の両端に刀身の付いた扱いづらそうな長柄武器を持ったリュートが割り込む。
「いーっつしょぅたーいむっ!」
両方に刀身が付いていることを活かして舞うように廻りながら次々敵を切り裂く。リザードマンの手足を刎ね、ウルフ種の首を落し、オーガの胴体を両断しながら止まること無くくるくると廻る。
そこへ突撃を折り返してきたシャナがお手玉するような気軽さで敵を弾き飛ばしリュートの剣舞に巻き込んでいく。それを視界の端で捉えてきっちり処理するリュートも大概だが。
カイトとセイの魔法の嵐に守られながらも低レベル組も徐々にだが前に進んでいく。フォローにまわるゼトやアルクもやたらに的確なタイミングで飛んでくる援護魔法で気負う事無く暴れまわる。
低レベル組の進行を助ける為にフィーネが長大なハルバードでリュートの方へ器用に敵を弾き飛ばす。微妙にレベルの足りないクレフとリオが必死に攻防の波を避けて前に進む。それを援護するようにシーリスが空白地帯を器用に歩きまわって短弓を射つ。攻撃で忙しく支援の無いHPを回復させるため延々と治癒術を使い続けるルインを守るようにイリゼとイクシスが両手剣を手に暴れまわる。エルクはとうとう武器耐久値が性能限界ラインを下回って刀から長剣に武器が変わっていた。
「カイト対葬結界用意。リュート!詠唱の時間稼ぐ!」
「はーい。あとワンセットでHPとスタミナ半減するからその後はよろしく。」
「お前に回すMPがない。1分ぐらい。」
「私が適当に回復しとくよ。」
「よろしく!行ってきます!」
宣言の直後リュートの姿が掻き消える。周囲及び前方広範囲の敵がダメージエフェクトも出さずにHPを全損させられる。断末魔の叫びも上げる事無く灰色になってボロボロと崩れ落ちる。
「来るよ!結界!」
「あいよ。」
シャナの警告と殆ど同時に出口の方で火の手が上がる。色のない炎が燃え上がり、一気に燃え移りながら周りの敵を焼きつくす。火の手が到達するギリギリに結界がパーティを包んで事なきを得た。
「このまま走るぞ!結界の維持でMPは他にまわらん!」
カイトが言いながら走り出すのを見て他の皆も走り出す。色のない劫火に焼かれる様々な敵達の間を駆け抜ける。容赦の無い炎が結界の表面を舐める。ジリジリと削られる結界を修復するために傍から見て判るほど膨大な魔力が注がれる。進む先にいる敵が結界にぶつかる度に灰燼となって砕け散る。
広くない結界から脱落しないよう必死になって走り、しばらくして炎の中を突き抜きた。
「とうちゃ~く!」
「相変わらずの延焼ダメージだ。何度か崩れかけたぞ。」
「カイネスくんごめんごめん。ちょいと本気で焼き過ぎたかねぇ。」
色のない炎を剣に纏わせた灰髮の女性が、一振り炎を消してカイトに苦笑いしながら謝る。
「フェンちゃんやっほーい!」
「リュートくんやほーい!」
手を上げながら走ってきたリュートとハイタッチを交わして、微妙に避けて通っていたシャナを捕獲する。
「相変わらずシャナちゃんかあいぃねぇ!」
「やめろ!離せ!ちょっ!こら、どこ触ってる!!!」
フェンと呼ばれた灰髮の女性のプレイヤーネームはフェンリル。彼女は捕獲され暴れるシャナを器用に拘束して髪をもふもふしたり脇腹をくすぐったり、尻を撫でて殴られたりしている。ちなみに黄色の打撃エフェクトが飛んでいるので普通にダメージを喰らっている。脇腹は許容範囲らしい。
それを呆れたように横目で見ながら深緑の髪の長身の女性が歩み出てくる。
「とりあえず上がろうか。囲まれているよ。」
「オレはヘルメスに賛成だが。」
「よーし撤収!」
カイトが振り向くとセイが元気よく言って、皆、歩き出した。
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第90階層〈英雄の修練所〉
「いやー、助かったよ。」
「これから助けてもらうんだけどね―。」
「いい加減離せ!変なトコ触んな!ひぃ!匂いを嗅ぐな!」
カイネスヴェクスは思う。お前らキャラ被ってる…と。さて、そんなメタい事はさておきリュートとフェンリルが和気あいあいと話しながら街の中を歩く。ちなみにシャナはフェンリルに運搬されている。
フィールド続きだった深淵世界も90層にして街である。ちなみに1層と50層にもあった。村ではあったが…。
第90層の街はそれほど大きくなく城塞都市のような見た目に反してしっかり区画整理され迷うような事が無いように作られていた。NPCの武具屋等もあるがどこも800レベル程度までの商品しか取り扱っていない。宿屋と貸し店舗が多いところを見るにプレイヤーや外部から流れてきたNPCに期待しろという事だろう。
しばらく歩きフェンリル一行が借りている宿に着く。やっとの思いで開放されたシャナが酒場になっている部分のカウンターに突っ伏して適当に飲み物を頼む。渡されたジョッキをグイグイと煽ってまた突っ伏すのを見てファンリルが苦笑する。
「ちょっとやり過ぎちゃったかな?まぁリュートくんの妹だし平気だよね。」
「あぁ?コラ!どんな理由だ!このよろうぶころるぞっ!」
ろれつの回らない口で怒鳴るシャナが木製のジョッキをガンガンとカウンターに打ち付ける。
「ちょっとマスター!この子にお酒出したらダメだよ!」
リュートはそう言ってアルコールの入っていない飲み物を注文してシャナに飲ませる。その際さり気なく酒をかっぱらって飲んでいるのはご愛嬌だ。
「とりあえず現状確認な。どんな感じだったんだ?」
カイトがその場の混乱をほっぽって話を進める。
「こっちで啄いた限りだと最初の方は平気でも98層とかになったら超越者の中でも上位陣じゃないと手が出ないんじゃないかなぁ。さっきほどでなくても数分歩く度戦闘になるし、その度に10近いMOBを倒さないといけないし、本格的に迷宮みたいになってて、一層の中でも何階かに分かれてるらしくってね。」
MOBとはMoving OBject(動く物体)の略で、ネットゲームではNPCやモンスターを指す。R.Gではフィールドやダンジョンに出現する条件によって再出現するキャラクターの総称となっており、基本的に狩られるモンスターである。再出現しないキャラクターをNPCと呼びそれには一部のダンジョンボス等も含まれている。
「じゃ、クレフ達とは一旦お別れかな。とりあえず89層行き来してレベル上げてもらって、クレフには装備の修理とかも頼まないとね。」
「下は何人ぐらい通れそうなんだ?」
「精々6人ってことかなぁ。私達は5人で行ったけど、それ以上いても手出し出来ない雰囲気?」
フェンリル達のパーティが探索出来たのは90層のみであるが、道幅は5m程度で部屋になっているところを除けば大人数で戦闘は出来ない。戦闘スタイル的にフェンリルのパーティは前衛3人だったが両手剣や両手斧であれば2人が限度の幅だ。
「どうする?」
フェンリルの問に頭を悩ますリュート達。
「オレ的には、索敵にシャナは必要だろう。前衛はリュートとフェンがいれば問題無い。あとは術者はぶっちゃけオレでなくてもいい気もする。」
ぶっちゃけた話カイトは深淵世界の攻略中に出たお気に入りのシリーズの新刊が読みたいのだ。結構出ているが進むのに忙しく読めていない。
「リソース的にカイトは必要でしょ。私は狭いとこニガテだから今回はパスで。うちの子達とか鍛えておくよ。」
MP最大値と回復力は現状いる者の中でトップであり、彼の持つ杖[泣き叫ぶ(イェル)宵星]の能力を考えれば火力的にも申し分ないと言える。逃げ道が十分にある広い空間で効力を発揮するセイの設置型魔術は微妙に相性が悪い。下手に使えば味方を巻き込むし、普通の座標指定形や射出型を使うような調整の装備でない…とゆうかそっちの能力を犠牲に設置型や罠系魔術を強化しているため効率が悪い。
「すまない。俺も上でトラブルがあったらしく戻らなければいけないようだ。」
「俺はエルクのレベル上げ手伝いたいしパスで。」
ゼトとアルクも無し…となると。
「私でしょ、フェンちゃんでしょ、カイトにシャナっちにセントくんに…どうする?」
「まて、セントくんって言うの止めてくれないか…。」
「リュートくん、セントはね、君付けするとどこだかのご当地キャラクターと名前がかぶるらしいんだ。」
セントは表記上は一応¢になるため君付けした所で問題無いように思えるが、イントネーションまでかぶっている為、最近ドルとかユーロとかウォンとかに改名しようか迷っているらしい。
「ふーん。じゃ、クロウくんでいいか。それともブラックタr…」
「勘弁してくれ!クロウでいいから!人の黒歴史を抉るか貴様!」
「それ言ったら、私のアスカロンとかリュートくんのダインスレフとかどうなるの?」
「微妙にマイナーな所突いてくるよな…。」
「それ言ったらカイトだって。」
「オレはいいんだよ。」
「「えー。」」
セントは表記上は誤魔化してあるが、本当のプレイヤーネームはクロウ・ブラックタロンである。立派な中二ネームだが、ファンリルもリュートも負けず劣らず、カイトにいたってはカイネスヴェクス・アンメークリッヒカイトである。もはや意味がわからない。いや、決して不可能はないという意味なのだが…。
「それはいいから後どうすんの?」
そのまま論争に発展しそうなのをぶった斬ってシャナが方向修正する。さすが筆者のお助け役、パーティ一の常識人である。何気にこやつらの常識の無さは恐ろしい。運営関係者なのでマナーをとやかく言っても無駄である。ご愁傷様です。
「団長。あたしらもちょっと上で色々とやらければならないので失礼してもいいですか。」
「あーパンダくんまた鬱なの?」
「すいません。」
パンダとはプレイヤーネーム、パンダ(廃神)という絶対者の一人である。ログイン時間が一人暮らしで無職のフェンリルとタメを張る猛者で、プレイヤースキルも極めて高いのだが精神的に超貧弱だったりする。酷くなるとリアルで交流の有る数人を除いてマトモな会話が成り立たなくなる。
その内の一人がヘルメスであり、フェンリルと他二人もそれなりに交流があるのだが、地味にクロウはあったことすら無かったりする。狩場が違うし、活動時間も見事に被らないのが原因だったりする。
「いいよいいよ。あのこ、コレが済んだらリアルでビシっと言ってやらないとねぇ。いつもは毎月オフ会してたんだけど。」
「ありがとうございます。また面白いアイテムでも作りますね。失礼します。」
そう言ってヘルメスがその場を後にする。フェンリルにだけ丁寧語を使う辺り、フェンリルの人間関係が謎である。ちなみに中の人の年齢はフェンリルが10近く下である。
「わー、なんか一気に減ったね。いっそ5人で行く?」
「フィーネは?」
「「「あ。」」」
シャナの言葉にすっかりマヌケな顔でリュートとカイトとフェンリルが声を漏らす。クロウはキツ目の酒を3杯めに突入して殆ど話を聞いていない。
「…な、に?……わた…しも?」
「フィー大丈夫?」
「………うぅ…ん。」
フィーネは眠たそうな顔で肯定しているが明らかに船を漕いでいる。
「多分フィーネなら平気じゃないかな?結構魔法も使えるし。弓もちょっとデカいけどあるし。」
「じゃあそれで決まりね。リュートくんはフィーちゃん寝かせてあげて。準備とかは明日でいいよね。とりえず内部時計で7時にココに集合ね。」
「「「「はーい。」」」」
こうしてその日は解散になるのだった。
誤字脱字報告、感想批評、よろしくお願いします。
ルビミス発見の為修正 H25.5.2
文章がおかしすぎたので一部修正 H25.5.27
ちなみに第90階層攻略メンバー簡易プロフィール
リュート・ダインスレフ
種族 エンデリク 性別 女
髪色 白 瞳の色 翡翠 身長163cm
カイネスヴェクス・アンメークリッヒカイト
種族 セイクリッド 性別 男
髪色 紺 瞳の色 翡翠 身長185cm
シャナ・エヴァイエ
種族 デプスト 性別 女
髪色 紅 瞳の色 翡翠 身長150cm
アルフィーネ・リフ・アイアス
種族 セレスト 性別 女
髪色 蒼銀 瞳の色 蒼闇 身長133cm
フェンリル・アスカロン
種族 エンデリク 性別 女
髪色 灰銀 瞳の色 鋼色 身長158cm
クロウ・ブラックタロン
種族 ヴィルベルリート 性別 男
髪色 黒 瞳の色 黒 身長191cm
種族に関して沢山の変更点がありますので更新をお待ちください。