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レーヴ・ギャラント(旧Fw:Re:さっきのについて)  作者: 橘月 蛍
深淵世界(ディープグラウンド)編
28/38

Fwd:イベクエ?なにソレ?美味しいの?

とうとう、本編突入。

-----------



米食べられません!


*****


とりあえずさ、


「「「どうしてこうなった!!!」」」


三人の叫びは虚しく響いた。



***


幾つもの叫びの中、凛と響く二つの声。

まるで何事も無いかの様に静かに響く一つの声。


騒がしい戦場の中、一際騒々しい。主に叫び声とか悲鳴などで。

他の所は、勇ましい気迫の声が響く中、その一帯は地獄と化していた。


「腰引けてるよー?ふふふふふふっ♪」


装飾の少ない無骨なロングソードを片手に、重装のプレイヤーを薙ぎ倒す女(ひと)一人。


「はっ!おっそいなぁー。そんなんじゃ・・・死ぬよ?」


深紅の刀身を持つ刀と漆黒に染まったショートソードを手に槍や棍を持つプレイヤーを刻む少女(ひと)一人。


「・・・死ね。」


不思議な輝きを放つ蒼銀のロッドを振るい、蒼炎の華を描く青年(ひと)一人。


これを地獄と言わずして何と言おう。レベル差が二百以上あるとはいえ、普通なら数に押されてジリ貧になるはずだ。普通なら。

三人のHPバーは全くといっていいほど減っていない。減っても次が入る前に自然回復してしまっている。根本的に、攻撃が当たっていないのだ。一見棒立ちに見える青年は、高次元の魔障壁を展開し近づくことさえ困難だ。

乙女(という名の鬼神)二人は言わずとも解るだろう。


そして暫らくの後、


空は蒼で覆われた。


***


今回の戦争では、少数勢力に加担したため、中々に手応えが有った。

最近、一部の国に戦力が固まって戦争が蹂躙っぽくなってきているので、それを牽制するため、参加人数の少ない国にギルドメンバーで話し合って人を送った。

結果やり過ぎて、送り込んだ国は大群に勝ち、その国同士の戦いでは、絶対者(lv&スキルカンスト)による、大激戦が繰り広げられた。ちなみに、リュート、カイト、シャナ組は全勝している。

最後の戦いは悲惨だった。カイトによる殲滅系広範囲魔法により、開始1分で敵勢力は半減。突出した絶対者4名をリュート、シャナの二人で押さえ込み、さらに、lv1000のプレイヤーを片手間に討ち倒し、最後はカイトの専用スキル〔蒼穹の水鏡〕を残りMP全消費で放ち、終わった。ちなみに、自軍を巻き込んだのは ご愛嬌。リュート、シャナ両名もHPが1/10程になった。他のプレイヤーは言わずとも分るだろう。


で、三人は完勝祝いにギルドハウスでギルドメンバー全員を巻き込み、宴会をしていた。


「みんなお酒弱すぎない?まだ、樽一つだよー?」


「お前・・・一人・・・・・・で・・・樽一つ・・・・・だろ?」


カイトが吐きそうになりながら突っ込む。VRだけど吐遮物はちゃんとでる。グロイ。他の人たちは、喋る気力も無く呻るだけだ。


そして、唐突に鐘の音が響く。


「んー?何だろ?みんな起きろー!」


リュートの酩酊解毒により酔いから醒めた者たちが鐘を気にせず眠ろうとしたので、リュートは、〔喝〕を入れた。


「起きなさい!」


これにより、強制起床+睡眠不可になった。


「何だよー?」


「寝たい・・・。」


「朝ぁ・・・?」


と抗議(?)の声が上がる。


「静かに。」


リュートの一言と共に、落ち着いた女性の声が響く。


「新クエスト〔深淵の底へ〕を開始します。以下のシステムが変更されました。


・ログアウト不可

深淵世界ディープグラウンドへの入り口の開放

・イベントアイテム〔大地への燐光〕の追加


クエスト達成条件は、深淵世界ディープグラウンドの突破です。尚、現実の体は、クエスト開始と同時にLG社へ保護依頼を出してあります。


では、御武運を。」


アナウンスはそこで終わった。

で、鐘の音の続く中冒頭へ戻ると。


「どうする?」


「「今日は寝る。」」


リュートの問いにギルメン全員が完璧なタイミングで答えた。


------

どうしょう。勢いで見切り発車。事故るかも。

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