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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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電話

全ての訓練日程が終わってから、分隊のランキングが発表された。

俺たちの順位はなんと3位だった。

その成績は俺が思っていたよりも、遥かにいい成績だったので、俺は驚いた。

だけど、転生者にとってその成績は以外だったようだ。


「くっ、惜しい...」


いや、惜しくないから。

俺は悔しそうにそう呟いている転生者に心の奥で突っ込みをいれた。

俺たちは最初から助教の無関心の中で訓練をしてきたことを鑑みると、3位は物凄くいい成績だったのである。

もちろん、俺はそれを口にはしなかった。

その時の俺は行軍の件でほぼ無視されていたから、俺の立つ瀬がなかったのだ。


ちなみに補償の中身は1位が訓練所の売店利用に電話利用。

2位が電話利用だった。

皆さんは売店利用が何の補償になるんだと思うかもしれない。

だが、これは大きな補償だった。

軍内部の売店はシャバより物凄く安いというメリットがあったのである。

それに配置された部隊によっては、入ったばかりの人には売店を利用させないという謎文化があったりもしたのである。

だから、この時点での売店利用ということはかなり魅力があることだった。

まあ、俺たちには全く関係がない話だったけど。


俺としては別にどうでも良いことだった。

何せ俺は明後日のこの頃にはまたシャバの空気を味わっているはずだから。

だが、他の分隊員はそうではない。

一瞬だけ外出をしてから、また、どこか分からない新天地に強制的にドナドナされる。

それなのに電話も出来ないなんて可哀想だと思ったそのときだった。


「全員、集合!」


急に助教の声が聞こえてきた。

確かに訓練の日程は全て終わりのはずなのに、何事かと思った。

俺たちは助教の言葉に従って、廊下へと出た。


「今から家族への電話をする。バルコニーの前に列を作って待機しろ!」


とのことだった。

さすがの軍でも血も涙もないことはないらしい。

最後の温情くらいは見せてくれるみたいだった。

一方で、じゃあ、2位の人が可哀想かもとも思ったけど。

俺は良いことだから別に良いかの精神で考えることをやめた。


それから俺たちは自分の番を待ちながら待機した。

そして、俺の番が来た。

俺は電話ボックスに入って母親の連絡先に電話をする。

いざ、電話をしようとすると謎の感無量さで胸がいっぱいになる。

その状態で俺は母親の声が聞こえることをしばらく待った。


「え...?」


トゥルルルルと音がなり続けるばかりで電話が全く繋がらない。

しばらく、その状態が続いたと思えば、電話が切れた。

まあ、両親も忙しいからな...

俺は諦めて電話ボックスから出てきた。


「おい、どうした?」


助教は訝しそうな顔で俺に聞いてきた。


「その、家族が忙しいみたいで電話に出てくれないですね。」


俺は素直に現状のことを告げた。

すると、助教は俺に部屋に戻るように指示した。

俺は指示通り部屋へと戻った。


少し時間経った後の事。

俺は助教に呼ばれた。


「もう一度電話して見ろ。」


「え?良いんですか?」


「ああ。」


驚くことにもう一度チャンスをくれるらしい。

俺は少し感動した。

そして、再び母親に連絡をした。

今回は数回のコールが鳴ってからすぐに母親の声が聴こえてきた。


「お母さん、今スキー場です!先程は電話に出られなくてごめんね!じゃあ、また明後日!」


「う、うん...」


いや、確かにそこまで気にしなくても良いとは言ったけれども...

これは気にしなさすぎじゃないか...?

俺は何ともいえない気持ちになった。

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