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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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各個戦闘

訓練所の日程も大体片付いて、あとは2つの大きな訓練のみを残していた。

そのうち、一つが各個戦闘というものだった。

これは今までの訓練過程を総合したもので、今まで習ったことを利用して山上に作られた障害物コースを完走するというものだった。

そして、そのコースまで行くのにも一苦労だった。

何でも階段が100個を超えるらしい。

しかも、行く途中は隊列を守って、変な文章を叫びながら上がっていくので大変だった。


「訓練は戦闘だ!各!個!戦!闘!」


今でもよく分からない文章である。

兎に角それを喉筋に血管が見えるように叫ばなければならなかった。

そして、頂上に着くと…

戦場を再現した簡易のコースが存在していた。

所々に有刺鉄線が貼られていて、そこを匍匐前進等の戦術機動で通っていく流れになるとのことだった。

それも土埃が舞う地面での話だった。

俺は土で軍服が汚れることが嫌だったけど、それも訓練の過程とのことだった。


他にも各個戦闘には模擬手榴弾を実際に俺たちに投げるとか、発煙筒を炊くとかの嫌な部分があったけど。

もっとも嫌だったのはカモフラージュ用の偽装クリームだった。

訓練所ではこれを塗ることで実践感を出すとのことで、俺たちはこれを塗ることを余儀なくされた。

これの何が嫌かというと、得体の知れないものを肌に塗るという点が嫌だった。

当時の訓練所ではこの偽装クリームを塗ると肌が滅茶苦茶になるという噂があったのである。

もちろん、肌に良い最新の偽装クリームは存在していたけど、俺たちが支給された偽装クリームはいつ製造されたかも分からない代物だった。

実際に製造年月が書かれていなかった。

まあ、仕方がないから俺はそれを使って訓練するしかなかった。


実は訓練自体はそこまで大変でもなかった。

体が汚れること以外は普段とそう変わらない訓練強度だったからである。

実は俺はその訓練を楽しんでさえいた。

模擬手榴弾の破片と紫色の煙が飛び交う中で匍匐前進でコースを回るということは中々出来ない経験なのである。

コースを掻い潜った先は白兵戦を想定してか、カカシみたいなのがあって、それを大きい声を出しながら殴るようになっていた。

それはかなりストレス解消に役立った。


そして、何よりも良かったところは…食事時間だった。

別にメニューがよくなったり、味が良くなったりはしない。

どちらかというと、訓練のせいで土まみれになって食堂に行く事になるから、環境的には更に悪化していた。

では、何が良かったかと言うと…


「おい、あれ見ろよ。あの黒い顔は…」


「あれって各個戦闘をしていると言う事だから、あいつらって後数日で訓練所を出るって事だよな?くそ、羨ましい。」


新兵達の羨望の眼差しだった。

訓練所の中では偽装クリームで滅茶苦茶になった顔は羨望の対象だったのである。

俺はその眼差しをオカズにしてご飯を食べた。

もちろん、それでも訓練所のご飯は不味かった。

最近、現実が忙しすぎる…

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