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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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手榴弾

訓練所では二つの武器を取り扱うことになる。

一つが銃で、もう一つが手榴弾だ。

俺もこの手榴弾を投げる訓練があるということはメディアとかで聞いて知っていた。

それだけ、手榴弾の訓練は危険ということだ。

それまで俺が聞いた限りでは、韓国軍は訓練所でさえ本物の手榴弾を使っていたのである。

一応、投げ先は水溜まりとかにして、安全策を練っていたみたいだけど。

そんな稚拙な対策だけでは上手く行くはずもなく、偶に事故が起きたりもしていた。


手榴弾というものは名前の通り手で投げるものだから、必然的に投げる人の腕力で飛距離が左右される。

ということは、非力とかコントロールが上手くない人は事故を起こす可能性が高い。

というか、それは俺に該当する話だった。


韓国社会は教育熱が高すぎるあまり、部活とかそういうものは存在しない。

ひいては正規の体育の授業さえも、大事にされない傾向があった。

もちろん、趣味で運動を選択していたなら話は違っていたかも知れない。

しかし、俺という人間はそんなことをするくらいなら、他に読み物を読んだりすることが好きな人間だった。

そんな環境で育って来た俺は物の投げ方というものをよく知らなかった。

だから、この手榴弾投げというのは俺にとって負担だった。


それに実際に訓練を開始してからは、それがただの気苦労ではないことを知らされた。

手榴弾投げの第一の訓練として、俺たちは爆発しない手榴弾の模型をもらった。

訓練の形式は運動場で手榴弾を遠くの描かれた白い円に投げ入れるという物だった。

それで俺は自分なりに力一杯手榴弾を投げたのだが…


「えいっ!」


俺が力一杯投げた手榴弾の模型は7メートルくらい離れた所に力なく落ちた。

手榴弾の射程距離が15メートルくらいなのを考えると、とても上手い結果とは言えなかった。

これには助教も呆れたような顔をした。


「これが本物だったら、お前は死んでいる。もう少し力を入れて投げてみろ。」


そうやって、俺は何度も何度も模型の手榴弾投げをやらされた。

俺も自身の命に関わる部分なので、頑張って手榴弾投げを練習して、何とか3回に2回は15メートル以上投げられるようになった。


その後のこと、本番の時間になった。

本番はまた別の場所で投げるとのことで、俺たちはまたもや他の場所へと移動した。

当たり前だけど射的訓練所とはまた別のところだった。

しばらく、歩いて到着したのはテニス場みたいな場所だった。

水溜まりなんてどこにもいない。


これだと事故が起こると大変なことになりそうだと思った。

だけど、そんな俺の心配は良い意味で裏切られた。

何と本番も模型の手榴弾で行うらしい。

一応、これは爆発はするものの、殺傷力はほぼないとのこと。

そして、俺が身を持って体験した所、それは本当だった。

本番でちょっとミスして手榴弾を足元に落としました。

非殺傷ということで緊張が解けてのミスでしたね。

因みに模型の手榴弾は本物と違って粘土で作られていました。

爆薬も最小限にしかないみたいで、威力は本当に弱く、服越しだと雨に打たれたような感触しかなかったです。

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