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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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28/47

実射

前の人の見学が終わってから、やっと俺の番が回ってきた。

俺は弾薬分配所で弾丸を受け取って、教官に指示された通りの位置についた。

銃を撃つと言う行為自体に物凄いストレスを感じてはいたけど。

だが、一方では確かに高揚感も存在していた。

俺もゲーム好きな男として、銃を撃つと言う行為についてはある程度の興味はあったのだ。

それに銃器が禁止された社会でのみ生活してきた、する予定の俺としてはこんな機会は二度と無いだろう。

だから、少し楽しみになってきたのである。


俺が位置に着くと助教は俺の銃を鎖で固定した。

そして、前以外には銃を向けられないようにしてから、助教は俺の銃に網状の袋を取り付けた。

これで薬莢の紛失を防止しているみたいだ。

余談だけど、韓国軍では何故かこの薬莢に執着して、紛失したら部隊全体を動員してでも探している。


「よし、伏せろ!」


教官の指示が降りて、俺はその位置から前伏せになった。

俺の隣の助教はそのまま俺に手順を説明してくれた。

前には人形の標的がいるけど、上がって来た標的を撃てば良いらしい。

俺は助教の言葉を頭に刻み込んで、標的が上がってくることを待った。


次の瞬間、標的が上がってきた。

確かにこれは先ほどした訓練の点くらいの大きさだ。

俺は練習した通り照準具を銃口の上の突起物に並ぶようにした。

そして、息を我慢して引き金を引いた。


バーンと大きな音が響いた。

耳栓をしているのに、銃声が大きいゲーム程度の音が聞こえた。

耳栓なしだったら本当に危なかったなと思った。

俺は標的を確認した。

しかし、標的には何の変化もなかった。

当たっていたら、標的は倒れっていたはず。

ということは弾丸が外れたみたいだ。


「外したな。次はもっとこうしてみろ。」


助教はそう言って俺の姿勢を矯正して来た。

二発目、またしも、轟音が響き渡った。


「くっ」


また、外した。


「もっと、ゆっくりでもいい。ちゃんと狙え。」


何時もよりずっと優しい声で助教は俺を激励して来た。

俺はその言葉にしたがって今度はゆっくりと狙いを定めた。

三発目、今度はバンという音とは別に金属と金属がぶつかる音がした。

それと共に標的が倒れる。


「でかした!」


どうやら、当たったみたいだ。

助教も嬉しそうな声を出してくれている。

そして、次は200メートルの標的が上がって来た。

俺は先ほどと同じように狙いを定める。

四発目、銃声の後に軽快な金属音が聞こえた。


「よし!」


これなら射的で賞点を取れるかも知れない。

十発の内、八発で取れるとのことだった。

俺は己を鼓舞させた。

このまま、残りは全部当てるぞ!

次は250メートルの標的が上がって来た。

先ほどと同じように集中力を高める。

この時だけは寒いとは思わなかった。

俺は意欲に満ちて引き金をひく指に力を入れた。

ドダダダダダという音が響いて、銃身が上へと持ち上がった。


「「!?」」


俺は余りの出来事に驚くしかなかった。

急に銃が連発になったのである。

確かにセイフティ装置を単発にしているから、連発で出るはずはない。

なのに、目の前の出来事は?

俺は慌てて、セイフティ装置を確認した。

連発ではない、単発だった。


「お前!!!!」


そこで急に教官の怒鳴り声が聞こえてきた。

ああ、これはこっ酷く怒られるかもな…


と、思ったけど、特に何もなかった。

そのまま退場させられただけで、懲罰とかもなし。

どうやら、俺の責任ではなく、銃の不具合ということにされたらしい。

俺は何とかことなきを得た。

因みに、やり直しはないらしく、俺は賞点を得る機会を逃した。


訓練中の銃器事故その1。

何故か連発になった銃器でした。

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