教会
またもや訓練所に休日が訪れた。
俺は無神教ではあるけど、馬鹿ではなかったので流石に宗教活動に出ることにした。
そこで3つの宗教のうち、どの宗教に顔を出すのかという話になったけど。
そこは後発走者の特権を使う事になった。
それぞれの宗教に顔を出した人にきいて見ることにしたのである。
幸いなことにもうちの分隊は3つの宗教全部に行っているらしかった。
「教会は楽しいよ。めちゃくちゃ賑やかでオヤツもモンシェルだった。」
鼻毛がそう言った。
鼻毛は損をしない性格だったから、この言葉は信頼出来た。
ちなみにモンシェルはチョコパイよりは高級なかんじのおやつだ。
基本的には軍での宗教活動と言えば、チョコパイを配ることで有名だ。
それより上のランクのおやつをくれるということで、俺は教会の方に心が惹かれた。
だが、一方だけを聞いてすぐ決めるのは勿体無い感じがしたので、俺は次の人である調理師に仏教はどうかと確認した。
「うん?仏教か?仏教もオヤツはあるぜ、ただ、正座しないといけないのがネックだな。だから、俺は今回教会に行くつもりだぜ。」
仏教に行っていた調理師の発言。
確かに俺たちの体型で正座はきつい。
これは今回はパスかな。
俺は次にカトリック聖堂に行っていた坊主頭に質問した。
「カトリックは本気の宗教人が集まるって感じでした。おやつとかもなしです。それに連隊長の家族とかもここにきてましたね。」
どうも坊主頭はカトリック信者ということで、カトリックに行っていたらしい。
邪な考えしかない俺としては行きづらい感じか。
それに連隊長は軍で五番目に偉い人だ。
そんなところでミスしたらタダでは済まないだろう。
ということで、俺は教会に行くことにした。
その後のことだけど、何というか教会は物凄く楽しかった。
硬い感じの説教とかは一切なしで、ずっと讃美歌を歌って何かの踊りを踊ることになった。
何の娯楽もない環境だから俺は完全にその雰囲気を楽しんでいた。
いつしか、俺は一人の狂信者のように狂ったように歌って踊った。
「ハレルヤ!アメン!」
適当なことをほざきながらノリノリになる。
何というかこの時、歌うのって楽しいと初めて思った。
終わり頃には鼻毛が言った通り、モンシェルが配られた。
一個だけだけど、久しぶりの共産品は涙が出るくらい美味しかった。
俺は生まれて初めて神に感謝した。
娯楽が無さすぎると人は狂い始めます。




