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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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ソナギ

軍にはソナギという物がある。

ソナギというのは日本語で言うとにわか雨のことだ。

もちろん、字面だけ見ればこのソナギが何のことか分からないと思う。

ソナギはソジュンハンナイィビョンヨンイルギの略字で、これを日本語に訳すると大切な私の兵営日記という意味である。

つまり、日記のことである。

しかし、当たり前だけど軍で提供するこれは普通の日記という訳でもなかった。


普通の日記は誰かに読まれるような心配をしなくてもいい。

だけど、このソナギは違っていた。

ソナギというのはそもそも誰かに読まれるための日記だった。

自分でも可笑しなことを言っている自覚はある。


だが、今はどうしているか分からないけど、当時の韓国軍では実際にそんな措置をとっていたのである。

目的はまたもや自殺防止とのことと、他には何か事故があった時などに兵士の精神状態を検証するのにも使われるとか。

そういう経緯から俺たちはこれを週に一回書くことを強要された。

まあ、強要されたという言い方はしたけど、実は俺はこれを書くことが好きだった。

前にも言ったけど、訓練所というものは極限まで娯楽を排除された環境だった。

そんな環境の中ではこのソナギを書く時間さえも楽しく感じられていたのである。

ちなみに俺は普段から物書きを趣味としていたから尚更だった。


だから、俺はこれを使って、訓練所の不満をつらつらと書き並べたのである。

結構強めの不満をあるがままに書いていたから俺はこれを他の人に読まれることを危惧した。

事故がない通常時の時は書いているかどうかの検査だけだから問題はない。

だけど、万が一でも俺の心のうちを読まれたくなかった俺は一つの施策を取る事にした。

ソナギを日本語で書く事にしたのである。

これで通常検査時に読まれる心配もないし、日本語の練習にもなる。

つまり、これは一石二鳥だった。


しかし、俺が投げたこの石は鳥どころか、ウサギをもう一羽取ってきた。


「兄貴!兄貴のソナギって日本語で書いているけど、どうして日本語で書いているんすか?」


そして、そのウサギは転生者の名前を持っていた。

驚くことにこいつはソナギの提出の際にこっそり内容を読んでいたのである。

俺は顔を顰めることを必死に堪えた。


「俺って留学しているからね。日本語を忘れちゃったら大変だからね、勘弁してよ。」


「まあ、それなら…兄貴、ちなみになんて書いているんですか?」


何の恥じらいもなくそう言ってくる転生者。

こいつと来たら…

プライバシーも何もあったものじゃなかった。


「恥ずかしいから言わないよ。」


俺は嫌悪感を隠して、転生者の追及をはぐらかした。

転生者の趣味はこれでした。

後になってからは生活館の人たちが家族宛てに送った手紙とかも盗み読んでましたね。

本当に気に食わない奴でした。

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