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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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22/23

銃器手入れ

目隠しをして銃器分解をしてから、銃器分解の教育の後半戦。

銃器手入れが開始した。

実を言うと一日に掛けて行われた銃器分解教育の大半はこれで潰えていた。

まずは助教から簡単に手入れのやり方を見せられた。

見た感じそこまで難しいとは思えなかった。

これなら、大雑把で不器用な俺でも大丈夫そうだと思ったくらいは簡単だった。

これを終わらせたら後は自由時間を与えるという助教の言葉もあって、俺は意欲的だった。

必死に銃の手入れをして、これで休めると思ったけど、数時間の休憩なんて夢に過ぎなかった。

助教は嫁いびりをする姑みたいに白い手袋をつけて、銃の内部を指でなぞってから言った。


「埃が付いている!やり直し!」


そう言って助教は俺に黒い埃がついた手袋を見せてきた。

それからの助教は姑そのものだった。

そうやって1回目のやり直しを喰らって、俺は渋々と手入れをし直した。

もちろん、1回目よりも丁寧にやったつもりだ。

自分で試した時も埃はついてなかった。

それで満足して検査を受けたところで、


「まだまだ拭き方が甘い!やり直し。」


こんなことを言われた。

それからも色んなことを指摘されてやり直しを喰らった。

俺はめげずに挑戦をし続けた。

当時の俺にとっては何もしない自由時間というものが切実だったのである。

それで何回も助教に検査を貰いに行ったところ。


「…やり直し!」


終いにはやり直しの理由も言われなくなった。

俺は最高にイライラしていた。

本当に何かの事件を引き起こしたいくらいにイライラしていた。

こんなに人に怒りの感情を抱いたことがない。

そんな風に殺意の炎を胸の奥で燃やしていたところで、夕食の時間になった。


「…」


俺は周りを見渡した。

全員が錆臭い鉄の塊に取り掛かっていた。

俺の分隊では誰一人、自由な時間をもらった奴はいなかった。

助教の自由時間という言葉は嘘だった。

後から聞いた話だと、他の分隊でも自由時間を貰った奴は存在していなかった。

つまり、最初から誰も休憩をさせる気がなかったということだ。

何というか物凄く弄ばれた感じがした。

やはり、軍では何事も適当にするのがベストだった。

俺はまた一つ賢くなった。

軍で訓練をする時ですが、運動とかをさせるときに最後の掛け声を入れると、やり直しをさせる訓練法があります。

俺が最初にこれをした時は注意力を育てるための訓練かと思ったのですが、そうではなかったですね。

実は教官が最後の掛け声を出すためにこの訓練法を使ってました。

そうすることで、教官はヘイトを稼がずに、自分の匙加減で過酷な訓練をさせることが出来るというわけです。

哀れな子羊だった俺たちはそれも知らずにお互いを責めたりしました。

本当に馬鹿ですよね。

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