制式訓練
制式訓練
敬礼の仕方とか歩き方とかの軍人の基本動作を学ぶ訓練だった。
特に俺がいた訓練所はこれを滅茶苦茶重視していた。
一週目はほぼこれだけで終わったと言っても過言ではないくらいだった。
将校の人がが言うにはこの制式は軍人にとって制式というのはもっとも大事なものらしい。
その時、ヒトラーの逸話を話してくれたことは覚えている。
ヒトラーがある国に言った時、制式がしっかりしている国を見て、この国は侵攻出来ないと思ったとか。
だから、制式はをしっかりしないと行けないとか。
整っている制式は強い軍隊の現れとかと言っていたな。
そして、そんな重要な訓練だと言うのに、俺たちの分隊はちゃんとした教育を受け取れてなかった。
「お、お前らは分隊長が全部しっているから、大丈夫だよな?おい、分隊長しっかり教えるんだぞ?」
「はい!もちろんです!」
やる気満々で答える転生者。
俺は内心でイライラした。
早速、転生者が分隊長になった弊害が出始めたのである。
うちの教官はかなり適当な人だったらしい。
教官野郎…まさか教育を全部転生者に任せるとは…
何で模範があるのに、劣化品を見て訓練しないと行けないんだ?
「はい、皆、俺を見て真似してみて。」
そんな俺の気持ちも知らずに転生者は意欲的に自分の動作を他の人に見せ始めた。
俺はちゃんとした模範解答を一回は見ておきたかったと言うのに…
気持ちとしては、今からでも教官に手本を見せてと言いたかった。
でも、そんなことをしたら、分隊長の面子を正面から潰すことになる。
そうなったら、幾ら陽気な転生者も気を悪くするだろう。
あいつ、何気にネチネチしたところもありそうだからな。
俺はこれから四週間のことを考えて、大人しく転生者の指示に従うことにした。
「兄貴そうじゃないって。こうだよ、こう!」
転生者は重いの他、立派に自分の任務を遂行した。
もちろん、途中でやばいところもあった。
「やべぇー、何だっけ?」
何と彼は知らないところが多かったのである。
その度、俺は教官を呼ぼうかと思ったけど、転生者には謎のプライドがあるみたいだった。
彼は教官ではなく、他の分隊を見て、自分の記憶を蘇らせていたのである。
「げ、これ絶対に違うところ出てくるよ?」
しかし、俺たちの分隊の逆境はそれだけではなかった。
「くぅ、なんか上手くいかない!」
俺の運動音痴が祟ったのである。
俺は必死に彼の動作を真似したけど、中々上手いどうさにはならなかった。
お陰様で3キロもする銃を持って、何回も何回も運動場を回ることになった。
くそ、これだとチームに迷惑をかけてしまう。
それだけは避けたかった俺は必死に彼の指示に従うようにした。
そして、俺たちのチームには穴はひとつではなかった。
「ああ、鼻毛!そこ違うから!」
そう、鼻毛もこういうことは苦手なタイプだったらしい。
それからは俺たちはずっと訓練を重ねた。
そして、訓練三日くらいにそこそこ動きを真似できるようになった。
俺は嬉しかった。
しかし、そこでもう一つの罠が発動した。
転生者がうろ覚えで教えた動作が違っていたのである。
結果、うちらの分隊は訓練順位が5位だった。
まあ、ある程度当然な結果とも言える。
人によって、この動作が致命的に苦手なひとがありました。
元々は手と足を交互に動かす動作ですけど、手と足が一緒に出たりする人もありましたね。
あ、一応言っておきますが、俺はそれほどひどくはなかったです。




