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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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12/17

精訓教育

軍人の訓練というものは肉体的なものに限らない。

寧ろ、精神的なものの訓練が割と多かった。

軍ではそれを精訓じょんふん教育といっていて、一週目はずっとこれをやらされていた。

大体、昼には自衛隊の基本教練に相当する制式ぜしき訓練をして、夕方には精訓教育をしているという感じだった。

俺はこの精訓教育が好きだった。

制式訓練や走り込みとは違って、精訓教育は室内で行われる。

インドア派の俺としては中々癒される時間だった。

しかし、精訓教育の内容自体は嫌いだった。

精訓教育の目的は若者を良い兵士に作り上げることにあった。

別に良い兵士になる気のなかった俺は斜に構えて、教育を受けていた。

外面ではもの凄く意欲あります!という感じを演出したものの、俺は内容をほぼ聞かずに、聞き流していたのである。

反面、俺の分隊員たちはかなり意欲があったようだ。


「よおし、坊主頭!お前が一番頭が良いからな、この課題はお前に任せた!」


意欲的な転生者の言葉。

最近の彼はものすごく意欲的だった。

何としても俺たちの分隊を最高の分隊にするという意欲が見えていたのである。

原因は分隊評価というものだった。

精訓訓練で優秀な結果を残したら、分隊評価でプラス評価をもらえるらしい。

転生者はこの評価で1位を取ることを目標にしているらしかった。


「ああ、任せてくれ。僕が考えるにこれの答えは…」


坊主頭も自身が頼られているということを気を良くしたのか、俺とは違ってかなり前向きだった。

彼は熱性的に教育を聞いて課題をクリアしようとしていた。

俺は内心で何だこいつら…と思いながらも、別に彼らを邪魔したくはなかったので、程々頑張って協力した。

ここで俺が精訓教育を嫌っていた理由を示しておくとする。

実はこの精訓教育は本格的に整えられた洗脳行為だった。

外部からの情報をシャットアウトして、自分たちに都合の良い情報だけをずっと教育する。

そして、それを若者自身に唱えさせて、彼らを愛国青年に作り上げる。

当時、色んな事件で自分の国に辟易していた俺は愛国青年になりたくなかったので、内容を聞き流していたのである。


だからと言って、完全に内容を聞いていなかったというわけでもない。

その中に面白い内容があったので、いくつか紹介する。

一つ目は韓国の主敵だ。

韓国軍で設定している主敵は一つしかなかった。

それは北朝鮮である。

以外にも韓国の軍は日本を敵として認識していなかった。

何時もメディアでは日本を非難したりしていたので、俺は日本とかも敵国に入っているのかと思った。

しかし、敵は北朝鮮だけらしい。


二つ目は社会においての軍人の心がけだ。

これがかなり面白可笑しく、悲しい内容だった。


「君たちはもう軍人なんだ。そして、軍人という立場は社会的にも、法的にもとても弱い。だから、自分が軍人であることを自覚しろ!」


ちなみにこの教育を担当していたのは一般兵の教官ではない階級の高い人だった。

彼が言うには、そう言った自分さえも町中では一般人と喧嘩になることを避けているとのことだった。


「こういう一例がある。ある時、酒場で軍人と一般人の喧嘩があった。その時、相手が軍人というだけで、軍に苦情を入れられて、その兵士が処罰を受けたことがある。だから、お前たちは、争いは絶対に避けろ!争いになったら、お前らが絶対的に不利だ。」


何とも悲しい話だった。

国のために奉仕している立場というのに、それを逆に利用されるとは…

軍人とは本当にやり甲斐のない仕事だなと改めて思った。

俺は万が一でも職業軍人には絶対ならないことを誓った。

精訓教育は俺から愛国心を奪った。

実際に韓国内で軍人のイメージはいいカモとか、一般人以下というイメージがあります。

軍人は結婚したい人ランキング2位で、1位は一般人、3位は宇宙人という冗談があるくらいです。


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