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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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11/16

朝礼

身体検査が終わって、月曜日のこと。

やっと、本格的な訓練が始まった。

時刻は朝の6時、地獄のようなラッパの音に起こされた俺たちは教官の導きに従って、運動場へと出た。

俺たちは寝ぼけた頭で教官の指示に従って、運動場に整列した。


「これから朝の朝礼を始める!」


その宣言で朝礼が始まった。

夜の点呼とは違って、朝には毎日これをするらしい。

俺はさっそく嫌気が刺した。


「国旗に対する敬礼!」


その言葉で皆国旗に向かって敬礼をした。

そして、それが終わってから。


「準備運動!開始!今回は初めてだから教官の動きを見ながら真似しろ!」


と指示されて、ラジオ体操的なことをさせられる。

無理だって…

基本的に運動音痴の俺としては受け入れ難い指示だった。

俺は必死に教官の動きをよく見ながら、準備運動を真似する。

当然ながら俺は何回も指摘を受けて怒鳴られた。

一通り体操が終わってからのことだった。


「上着を脱衣しろ!」


え?と思った。

俺が入隊したのは一月くらいのこと。

しかも、訓練所は山と言うこともあって、滅茶苦茶寒かったのである。


「何をしている早く脱げ!」


俺は教官の暑に押されて、渋々とインナー姿になった。

だが、うちの分隊でその指示に従ってない奴がいた。

それは調理師だった。


「ま、マジで?」


異様に慌て出している彼に見かねたのか、教官が彼のことを怒鳴った。


「で、でも!」


調理師は抵抗した。


「早くしろ!」


しかし、教官の意思は固かった。

どうしても教官は調理師の上着を脱がせたいらしい。

有無を言わさぬ、教官の態度に彼は諦めて上着を脱いだ。

そして、そこにはタトゥーに塗れた上半身裸姿の調理師がいた。


「お前…朝に俺は言ったはずだ!インナーを着ろと…」


呆れた顔の教官は調理師に怒鳴り始めた。

まあ、実際に朝にそんな指示をしたのは事実だった。

今更、調理師のためだけに朝礼を止めることは無理だったみたいで。

結局、彼は上着の脱衣を免除された。


それからのこと、俺たちはインナー姿で走り込みをすることになった。

どうやら、軍では毎朝この走りこみをするらしい。

それも3キロも。


「無理…」


その言葉を聞いた俺は絶望した。

だって、普段から運動なんてしてなかった俺の体力はナメクジ以下だった。

しかも、それだけではなかった。

ただでさえ辛いと言うのに、走る時は軍歌を歌えということだった。

序盤までは何とか追いついていたけど、4分の1という地点で俺は体力の限界を迎えた。

足が重くて到底これ以上は走れない。

そう思った時、教官は俺の隣にきた。


「歩きながらでも完走しろ!」


何とも優しくない言葉。

でも、こんな体力虫ケラ以下でも気にしてくれたのは、少しありがたいと思った。

俺は教官の言葉通り、何とか足を動かした。

最近、自覚した扁平足痛かったけど、何とか足を動かし続けた。


「けほけほけほ…」


「おい、休めたよな?じゃあ、走れ!走るんだ!」


別に全然休めてないけど…

教官は更に俺を突っつき始めた。

俺は教官の指示に従って、また走り出した。


「ぐうううううううう!」


奇声を上げながら走り始めたところで、俺は目の前が真っ黒になった。

それでも俺は必死に体を動かし続ける。

だけど、すぐに体力の限界を迎えて、歩き始めた。

それからはドラマチックな展開はなかった。

ドラマのように最後まで走らせるとか、そういうものはなかった。

本隊が走り込みを完了して、俺は途中で運動場に戻されたのである。

どうやら、脱落者への配慮はしないらしい。

毎朝の走り込みですが、結構俺以外にも脱落者がありました。

やはり、運動音痴はどこにでも存在するということですね。

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