マモンの馬券が当たらない!!8
よっ!
今回は九回目のシリーズ更新って訳だ。
余談になるが、「転生少女と鮮血公女」の一巻をBoothでダウンロード販売開始したってさ。
スニーカー文庫規格の電子書籍向けpdfになって販売されてるらしいぞ。
ワンコインなので良ければ買って読んでみてくれ!
……とまァ、他シリーズの宣伝は此処までにして。
こちらも本編八回目の投稿の分、そろそろ十話になったら一巻を出すかもしれないっていうのが作者達の弁だ。
俺はpdfに携われないが、販売開始したらキャプションで知らせるからなー!
そんな訳で!
こっちは実話を元ネタにした創作なので、たぶん未完になるかもな。
それでもマモンの精神面の変化というか成長というかを、よければ見守っててくれ!
次回もお楽しみに!
by ジェリー
「一着、3番ランリョウオー!!」
「あ゛ぁぁぁぁぁーーーー!!」
(やってしまったか……)
「二着、12番ゴルードレガシー!!三着、13番ライラボンド!!」
あの後、レースが始まりマモンはアモンと共に競馬を観戦して
いた。マモンの頭の中では既に決着はついており勝利は確実だと
思っていた。だが人生、そんなに甘くはない。マモンは競馬の
ことを良く解っていない上に開催場所である大井のこともよく
解っていなかったのだ。そう、ありていに言えば人生のことを
舐め切っていたのだ。そして、その慢心により脆くも崩れさった。
「その様子だと、見事に打ちのめされたみたいだね。」
そう言ってマモンの家に上がってきたのはマモン達の様子を
見に来たアザゼルだった。その隣にはベリアとアンドラスもおり
マモンは内心、より惨めな気持ちになった。アザゼルは言った。
「で?今回は何に入れたの?」
「……イーグルノワール。」
「なら、まだ良かったじゃないか五着についている訳だし。」
「でも三位以内に入らなかった。」
「駄目で元々なんだから、まだ近いほうじゃん。」
馬券なんて運が悪い時は何にも入らないんだぞ?とアンドラスは
言った。マモンは内心、何でこんな時に限って優しいんだよ。
まぁ、追い打ちを掛けられるよりはましか。と一人、自分自身に
向かって突っ込みを入れていた。アモンはアザゼルに言った。
「中央競馬でも地方競馬でも難しいものは難しいな。」
「まぁ、馬の気配を見ることとコースについて知っておくことは
どちらでも重要なことだけど過去のデータについてはあくまで
目安にしかならないしレース当日にならないと解らないことも
あるから、どうしたって最初の内は解らないんじゃないかな?」
アザゼルは一度、挑戦を始めたら、そのままやり続けるアモンの
性格を理解している為、マモンのことを引っ張っていけるだろう
と思った。今回、大きく自信を喪失したマモンについては性格上
そのまま沈みはしないことを理解している為、何も言わなかった。
「今はまだ失敗をすることを恐れているんだろうけれど実験に
失敗は付き物だし誰だって慣れない内は何をやったとしても
上手くいかないことが多いのは当たり前のことだ。また次を
頑張れば良いんだよ。可能性がある限り、やり続けることだ。」
アザゼルはそこまで言うとマモンとアモンの二人の肩を叩いた。
今のマモンにとってはどんな励みの言葉も蔑みの言葉も同じように
聞きたくはなかった。ただ今は何も考えたくなかったのである。
(如何やって、この損失を取り戻そう。)
そればかりが頭の中に過り不安と焦りで一杯になった。マモンは
よくあるドケチと同じでお金を稼ぐことは好きでも、お金を失う
ことは嫌いなのである。だから例え10円や20円、100円で
あっても失うことは嫌なのだ。それをこう何度も減らし続けたら
流石に気持ちも落ち込み大分、気持ちも荒れてしまうだろう。
(もーやだ!!競馬を止めてしまいたい!!)
マモンはそう叫んでしまいたかったが何故か競馬を止めることは
出来なかった。どうしてか解らないがこれは自分の競馬ではない。
自分の思った通りに競馬が出来れば納得も出来るだろうけれど
自分は一度も望んだ通りの競馬をしていないと気付いたからだ。
(私は私が望んだ希望通りの競馬がしたい。)
そうすれば例え馬券が当たっても当たらなくても、きっと満足
することが出来る。そうしたら自分の気持ちにも、ちゃんと
向き合うことが出来て競馬を続けるかどうか?結論も出る筈だ。
(何で私は今まで気づかなかったんだろう?)
これからも自分にはまだ解らないこと気づかなかったことが
沢山出てくるだろうでも、今度は大丈夫だ。他人にやれ。と
言われ嫌々やるよりも自らの意思で行うのならば、ちゃんと
胸を張って言うことが出来る。これは自分の意思で自ら、
やったことだと。だから、どんな結果でも満足し納得できる。
(もっと、もっと強くならないと!!)
マモンは心の中でそう決めると先程までの態度の悪さについて
アモンに謝ると今日はもう寝ることをアザゼル達に言った。
アザゼルやベリアは何も言わなかったがアモンはマモンに
お休みと言いアンドラスはマモンのことを鼻で笑うと言った。
「相変わらずメンタル弱いな。」
(言っとけ、馬鹿野郎!!)
実際に言葉にすると喧嘩になるのでマモンは内心に留めておいた。
如何、足掻いてもマモンとアンドラスは全く性格が合わないので
衝突することは必至だ。だから今までアンドラスの調子に無理に
マモンが付き合っているような状態だった分、如何しても違和感が
拭えなかったのである。だが明日からは違う自らの意思で選び
自らの意思で決める。自分にとって気になる馬がいるレースを選び
自分にとって買いたい馬券を買う。そうすれば自分なりの競馬が
出来る筈だ。そうマモンは信じていた。アンドラスにそのことを
話していなくても自分は自分の競馬が出来るとそう思い込んでいた。
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