マモンの馬券が当たらない!!5
よっ!
今回は六回目のシリーズ更新って訳だ。
ついにV.I.P.のご登場ってなったのと、レースの結果の回。
マモンに攻撃的な態度をとったアンドラスはこの後、どうなるんだろうか…?
ああいう時のアザゼルは怖いぞ~ガクガク(((n;‘Д‘))ηナンダカコワイワァ
そこのところは次回以降だな。
次回もお楽しみに!
by ジェリー
「詳しいことは聞かないけれど皆、馬券は買ったね?」
アザゼルが確認を取るとマモンをはじめアザゼルの家にいる
悪魔達は皆、頷いた。結果は今日の競馬放送を見れば解るが
直接、結果を見るのが怖くてマモンは明日の新聞を見て確認
しようと思ったのである。だが、それを許さない者がいた。
「じゃあ、早速。今日は皆で競馬観戦しようぜ!!」
アンドラスの言葉を聞いた瞬間、マモンは顔を引きつらせた。
正直な話、冗談じゃない!!と思ったが、やむを得ず頷いた。
本当は自分でも解っているのだ。こんなにも臆病な自分が嫌で
少しでも変わりたいと思うなら行動するしかないと言うことを。
「よし!結果をもって答え合わせをしよう!!」
アンドラスの言葉に一番、良い反応を示したのはアモンだ。
元々、アモンは競争心が高い上に度胸があるので今日の競馬に
ついて全く心配はしていないのだろう。そこが少しマモンは
羨ましいと思った。良いな。自分も、もっと自信が持ちたい。と
「そうだ。アンドラスには悪いけど時間になったら矢張り
アスモデウスも此処に呼んで良いかな?彼が何を選ぶのか
気になるし。それにマモンの今後の参考になるかなって。」
「うん。良いんじゃないかな?僕は賛成だ。」
良い笑顔でベリアが押し切ってしまったからアンドラスは何も
言えなくなってしまった。先程までの話の流れから察するに
アザゼルがマモンに対して気を使っていることはベリアにも
解ったが、それより自身の推しと共に競馬を観戦できることが
何よりも純粋に嬉しいと思ったのだ。アザゼルは皆に聞いた。
「第10Rが始まる前にアスモデウスを此処に呼ぶけど良い?」
「良いよ。」
「じゃあ、決まりだね。」
こうして七夕の日に開催される七夕賞はちょっとした楽しみと
なった。皆のおかげで少しリラックスできたマモンはソファで
うたた寝をしていたら、あっと言う間に第10Rが始まるまで
後五分と言ったところになっていた。アザゼルに起こされた
マモンは頭がぼーっとした状態のままでテレビを眺めていた。
「そろそろ第10Rが始まるね。」
「うん。何だか変な話、緊張してきた。」
「もう?まだ第10Rも始まってないのに?」
元々、マモンは慣れないことをすると非常に緊張するタイプで
異様なテンションに陥りやすいのだ。その為、普段からあまり
ストレスを溜めないよう気を付けていたのだ。マモンは隣に
いるアモンの様子を見た後、ベリアにこんなことを言った。
「ごめん、ベリア。私、異様な叫び声を上げそう……」
「大丈夫、そう言う人はたまにいるから。」
本当に大丈夫か解らないけれどベリアはマモンに対し穏やかな
口調で言った。気休めに慰めている訳ではないと解っている分
気持ちが幾分か楽になり第10Rが終了するまでの間、皆で
他愛のない話をした。そして、ついに第11R七夕賞が始まり
「すまない、遅くなった。」
「良いよ。君は元々、忙しい人だから来れないのかと思った。」
出走直前にアスモデウスがアザゼルの家へ入ってきたのである。
アザゼルはアスモデウスの為に椅子を持ってきてテーブルの傍へ
置いた。アスモデウスはアザゼルの置いた椅子に座りテレビを
皆と一緒に観戦しはじめた。マモンはレースが始まると、ただ
固唾を飲んで見守っていた。実際それ以外のことは何も出来ない
と言うのが事実ではあるが反面、もどかしさも感じていた……
(早く、終わってくれないかな。)
結果よりも、まず自分の心臓が持たないと言うのがマモンの
正直な気持ちだった。そんな様子を見ていたアモンは言った。
「酸欠の金魚みたいだな。」
「だって……」
「大丈夫、自分を信じな。今はそれしかない。」
落ち着きのないマモンを見てアモンは笑った。だが、それは
決してマモンのことを貶したのではなく彼なりの息抜きだった。
アモンはアモンで彼なりにマモンの緊張を解きたかったのだ。
「ゴールしました!一着、二番コスモフリーゲン!!」
そこへ競馬の解説をおこなっている人のアナウンスが聞こえた。
結果としては二着ではあったものの、ドゥラドーレスは見事に
入着を果たした。まずは一安心である。マモンはゆっくりと
息を吐きだすと胸を撫でおろした。そこにアンドラスが一言。
「如何だ?一着に入ったか?」
「一着じゃなかったけど二着には入ったよ。これでまずは複勝が当たったね。」
「馬鹿だな、お前。一着に入らなきゃ全て負けなんだぜ?勝負の世界は。」
アンドラスから聞かれた質問に対してマモンは馬鹿正直に答えた。
するとアンドラスはマモンに対して小馬鹿にしたような態度を取り
冷たく言い放った。マモンは涙目になりながらアンドラスを見たが
その後ろではアザゼルが怖い程、良い笑顔で手招きをしていた。
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