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マモンの馬券が当たらない!!2

よっ!

今回もまだ競馬そのものには挑戦していないが、ちょっと注意を。

この作品は別に誹謗中傷や政治的に何か主義主張をしようって意図は無いのは理解して欲しい。

ちなみに、今後もアンドラスの発言が好戦的な物言いの場合、もともと創作でなくてもそれが色々な資料で標準的なアンドラスの性格の為「安定の好戦性」とでも思っていてくれ(;^ω^)

まァみんな、ストックキャラクターみたいな役回りだからな。

以上で今回の分はいいか~?

by ジェリー

「ところで君達は競馬について何処まで知っているの?」


そうマモンとアモンに声を掛けてきたのはアザゼルである。アザゼルは

二人の前に立つと小さく首を傾げた。こういう時のアザゼルは注意が

必要であることをマモンは知っていた。だからマモンはこう答えた。


「公益ギャンブルと言うくらいしか……」


「なら、その公益ギャンブルと言うものがどう言うものか知ってる?」


「政府、或いは都道府県の公認で運営されていると言うことだけ。」


最後の方は、ほぼ消え入りそうな声でマモンは答えたがアザゼルには

ちゃんと聞こえていたようで小さく頷いた。その間のアモンは競馬に

ついて何も知らないと答えていただけあって、ただ聞いているだけで

何にも相槌を返さなかった。アザゼルはマモンの話を聞き終えると


「確かに競馬は政府公認の都道府県が主催する公益賭博だよね。だけど、

 その分。その収益は政府や都道府県の一部になることも念頭に入れて

 おかねばならない。つまり簡単には利益を得られないってことさ。」


「えー!?それじゃあ、お金にならないじゃないか!!」


マモンが、そう叫ぶとアザゼルは静かに首を横に振った。アモンは

その様子に首を傾げたがアザゼルはマモンに対して、こう言った。


「大体、良く考えてみなよ。政府公認で行われている都道府県主催の

 公益賭博ってことはさ、政府相手に商売をしているものだよ?その

 政府が国民相手に諸手を上げて大金を差し出すと本気で思ってる?」


「……いえ、思ってません。」


「でも互いの需要と供給。利益のことを考えれば国民側も得をしなければ

 意味はない。そこで出てくるのが競馬と言う公益賭博ならではのことさ。」


「え?一体、どう言うこと?」


マモンはアザゼルの言っていることが良く解らなかった。

だがアザゼルの方はそれを最初から解っているのか穏やかな口調で言った。


「ありえない。なんて言うことはありえない。ってことさ。

 生き物を取り扱っている以上、不測の事態が発生することを

 人間は常に考え、それを踏まえて行動しなければならない。」


「つまり私はどうすれば良いんですか?」


「馬が生き物である以上、絶対なんて言うことはありえない。その代わりに

 計算と直感、観察力などが役に立つと言って良いだろう。特にパドックで

 馬を観察している時に直感が働いた場合それを見過ごしてはいけないよ。」


「何でですか?」


「それが最も限りなく正解に近い答えだからだよ。」


「何だ。山勘と言うやつか?」


(……少し違うような気がする。)


マモンの頭の中には乱数と言う言葉が過ったがアモンは違ったようである。

実際、アザゼルは競馬をしたことはないが他の賭博と同様、一定の法則が

存在していることは知っている。また競馬で数を頼みとするならばエクセル

などの表計算が役に立つ他、賭博師に必要な度胸や直感などは勿論のこと

一定の確率で当たるようになるには矢張り経験が必要不可欠なのである。

しかも一年や二年などと言うものではなく十年や二十年と言ったものが。


「まぁ、感覚的なものはどれだけ説明しても解る訳じゃないし

 実際にやってみることが一番、手っ取り早い方法だからね。」


そう言ってアザゼルは口を噤んだ。結局のところ要領を得ないままマモンは

アモンと共に競馬に挑戦することになった訳だが一番、最初に挑んでみる

ことにしたのが七月七日の七夕賞だと言うのだがら焼きたてに挑戦すると

言うか無謀が過ぎると言うかであることは誰が見ても明白な事実であった。


「なぁ、アザゼル。競馬を始めたって本当?」


次の日、アザゼルの家にやってきたアンドラスが開口一番に振った話が

それだった。アザゼルは眉間に皺を寄せ嫌そうな顔をすると違うと言った。


「それは僕のことじゃなくってマモンのことだよ。」


「え?あいつが始めたの?」


アンドラスの中にあるマモンのイメージと言えば、たとえ地味な作業だと

しても地道にコツコツとお金を貯める方かと思っていたのだ。そのマモンが

公益賭博に興味を持つと言うことは……何かあるのかも知れないと思った。


「ギャンブル狂には思えないんだがな。」


「どちらかと言えばすぐにメンタルが折れる小心者だよ。」


アンドラスが素直な感想を言えばアザゼルもまた素直な感想を述べた。

両者が見る限りマモンの性格上、賭け事は不向きと言っても過言ではないが

どうしても、やる必要があるらしい……何故だか理由は知らないけれど。


「他にも金を稼ぐ方法なんて幾らでもあるのにな。」


「言うは易し、やる難しってやつだよ。まぁ、馬主とかになるのも条件があるしね。」


理由は特に問わないとしてもマモンが如何しても馬券を当てたいとすれば

まずは情報を収集することと一定の経験を積むことだ。要は競馬について

勉強しながら観察力や想像力を鍛え、それを楽しむような精神力を養うこと。


(それが出来たら話が早いんだけどねぇ……)


一朝一夕には出来ないことだと解っている分、些か頭が痛いと思った

アザゼルはアンドラスに気づかれぬよう、こっそり溜息を吐いた。

pixiv版

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25840480

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