マモンの馬券が当たらない!!1
よっ!
今回ついに本編が始まったわけだが、さわりぐらいしか関わっていなくても一応ノーデンスが登場したのでノーデンスとクロスオーバーのタグをつけておいたぜ。
あと、アドゥムスキアスとセーレも出番が前半だがタグをつけてある。
マモンが主役だし、マモン視点だからマモンのタグは今後も常備だろう。
……タグ編集されなければだけどな。
却説、一回目(登場人物紹介を抜く)の今回は導入篇だな。
別名・いかにしてマモンがアモンに競馬で張り合われる事になったのか?
まァそんな感じだろ。
by ジェリー
マモンの馬券が当たらない!!
ここは日本のあるところ。
お金が大好きな悪魔・マモンはある日、こんな奇妙な夢を見た。
「マモンよ。お前はお金が好きらしいな。ならば競馬をするが良い。」
それはクトゥルフ神話に出てくるドリームランドのような光景で
しかもセレファイスと言う名の大きな城の中て巨大な玉座に座る
ノーデンスと思わしき人物が自分に競馬をしろと言ってきたのである。
「でも、ノーデンス様。私は競馬について何も知りませんよ?」
「だったら、お前の仲間に話を聞けば良い。」
マモンは知らないことが多すぎてノーデンスに質問をした。
するとノーデンスはマモンに対して自分で考えろと言わんがばっかりに
そう返してきたのである。しかもノーデンスはそれっきり話は済んだと
言った態でマモンをドリームランドの外へと追い出してしまったのだ。
「そんな……これじゃ、あんまりだ。」
そう言ってマモンは項垂れ目が覚めた。
6月31日の朝のことだった。
「ねぇ……アドゥムスキアス、セーレ。私と一緒に競馬をしないか?」
マモンはその日、最初に見かけた二人に話をかけた。
勿論、思い付きで二人に声をかけた訳ではなく、それなりに算段を
持ってマモンは応対している心算であったが反応はイマイチだった。
「競馬と言われても私には既に音楽家と言う天職がある!無粋な勧誘は止めたまえ!!」
「私も引っ越し業者やトラックの運送会社に務めている分、競馬をしている暇はない。」
暇人じゃないから競馬はしない。そう、はっきりした態度を取られると
流石のマモンも引き下がるしかなかった。本音を言えばマモンも競馬の
イロハすら解っていない為、何をどうしたら良いのか?正直、解らないのだ。
「何か困っているようだな。」
そこへ後ろから声をかけてきたのが自身と一文字違いの名前であるアモンだった。
アモンはマモンの前に立つと右の拳をマモンの胸に突き出した。軽く当たる程度の
感触だったので何ともないが体育会系と文系の差があるのでマモンは顔を顰めた。
「止めてよ、そう言うの。私には君と違って体力がないんだから。」
「だったら今からでも遅くない!私と一緒に鍛えようではないか!!」
マモンはアモンに苦情を述べたが、まるで聞く耳を持たなかった。
それどころか嫌がるマモンにアモンは無理やり身体を鍛えるよう勧めてきたのだ。
マモンはアモンの言葉に心底、うんざりしたような顔をして首を横に振った。
「嫌だよ、そんなの。私はインテリなんだから体育会系と一緒にしないでくれる?」
「そうは言ってもだな?マモンよ。やらねば解らぬではないか。」
はじめから諦めていたら何も出来ないとアモンは言うがマモンは否、
そう言う意味ではない!!と言いたかった。何故ならマモンは競馬が
やりたいのであって断じて運動がしたいとは言っていないからだ。
「アモン、君の言いたいことは解らない訳じゃないけど……」
「だったら早速、行動あるのみだ!!」
「だから!人の話を聞けよ!!」
アモンが無理やりマモンを運動場へ連れて行こうとするのでマモンは
大声で叫んだ。するとアモンはマモンの方へ向き、では何だ?と首を
傾げた。マモンは内心、では何だ?って何だよ。と一人、毒吐いた。
「アモン、競馬って知ってる?」
「いや、知らん。そもそも興味も持っていない。」
マモンは念の為、アモンに聞いたがアモンは知らないと答えた。
その言葉を聞いた瞬間、マモンは終わったと思ったがアモンはさらに
追い打ちをかけた。アモンは競馬を知らないと言っただけではなく
興味はないと答えたのだ。これでは一緒に競馬をしようとも言えない。
(これだから私はアモンが嫌いなんだよ。)
アモンは基本、思ったことを素直に言うタイプだが同時に闘争心も
非常に高い方で何かと人と競い合おうとする傾向にある。その為、
互いに苦手としている類の分野で張り合おうとしてくる質の悪い輩だ。
「ところで、その競馬が如何したと言うのだ?」
「いや、いいよ。別に……君はどうせ興味を持っていないんだろう?」
先程、否定したばかりだと言うのにアモンが競馬について聞いてきたので
マモンは不満を感じながらもそう答えた。アモンは普段、自身の苦手と
する分野でも積極的に克服しようと行動するのだが今回の競馬については
その範疇にはないと言うのも、ああもはっきりと言ったのだから普通は
そうとしか思えないとマモンは考えたのである。だが実際、アモンは……
「些か未知の分野だが、そう言われると興味が湧かなくもない。」
「どんな性格してるんだよ!お前は!!」
アモンは競馬を未知の分野だと言うがマモンにとってアモンこそが
未知の存在だと内心、戦々恐々とした。こうしてマモンは否が応にも
アモンと共に競馬の道を突き進むことになったのである……
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