6月26日「早く告白してくるといいな。」
お久しぶりです。投稿めっちゃ遅れました。すみません。
朝起きると、まず最初に昨日のあれを思い出す。
俺を花火大会に、しかも誕生日に誘ってくる雨音。
何がしたいのかわからないが、こっちとしては自分を好きなのかもしれないという絶対に思ってはいけないような感情が芽生える。
「はぁ〜。ほんっと、雨音は何をしたいのかわからねえなぁ〜。」
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しとしとと雨が降る中、一人で傘をさして歩く。
「あ、湊くんおはよう!」
と言いながら傘を閉じて、俺の傘に入ってくる。
俺は少し動揺してしまって、「おはよ…う。」とちょっと突っかかった挨拶をしてしまった。
「どうしたの?湊くん。ちょっとおかしいよ。」
「…どうもしてねえよ。」
「あれ?もしかして昨日ので恥ずかしくなっちゃったとか…?」
「そんなこと言ってると置いていくぞ〜。」
「あ、待って、私濡れちゃうから。ちょっと待って〜。」
一応バレずには済んだかもしれないが、意外ときついぞこれは。あとで俊介に相談しよ…。
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昼休み。俊介と2人だけで昼飯を食べる。
「なぁ、湊。なんかあったのか?」
「あったよ、あった。」
そう言って、俺は昨日のことを話す。
「なあ湊。俺はお前の友達だ。だから教えてやる。」
何を?と言いかけた時、ものすごい勢いのグーが右頬を狙い撃ちした。
「おまっ、何するんだよ。」
「お前がバカだからだよ。少し考えてみろ。二人きりで花火だぞ。それはもう…」
「もう…?」
「自分で考えろよな。じゃあな。」
そう言ってどこか行ってしまった。
俺…何かした?
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今日は今日でまた生徒会長に振り回されながらも仕事を終え、帰路につく。
「じゃあ、また。」と言って生徒会長は帰ってしまって結局後始末は俺がした。
「はぁ…。疲れた。」
疲れで思わず呟く。雨音の事も考えないといけないし…。ちょっと疲れた。
「どうしたの?」
「なんか、生徒会長に振り回されるし、だけど雨音にいつ告ればいいのか……って!雨音!?」
思わず告るとか言ってしまったが、雨音は聞いていなかったのか、
「雨音に何するって…?もしかして変なこと!?」
「ちげえし、花火いくから何か用意しないとな〜って。」
「あ、そういうことね。楽しみだね、花火」
「だな。」
そう言ってまた一緒に俺たちは帰っていった。
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帰宅後、私は自分の部屋に駆け込んで、そのままベッドにダイブする。
流石に告るって聞こえれば誰だってこうなるはず。しかも好きな人に告られるなんて知ったら。
「早く告白してくるといいな。」




