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第71話 ヘルプミーィィィィィ!!!

『――まずガイア。あなたは配下の者らの教育がなっていません。強さこそはそれなりでしたが、何も悪くない葵さんやりえさん、エマさんを襲ったのは間違いなく教育不足です。それに、ガイア。怒りにまかせてお三方と戦っていましたが、もしあのまま三人の主張も聞かずにりえさんを殺してしまっていたらどうしたのですか? 』

「――っそ、それは……。ちゅみませんでちた。」


 怒られているガイアを横目に注意をしている女神様を目で追ってしまった。

 そのうちに、僕は女神様の怒り顔に見惚れてしまった。

 そのせいでガイアに対しての言葉がほとんど聞き取れなかった。

 

 いや、聞き取れはしたのだが、右耳で聞いた者が左耳からほとんどそのままの状態で出てきてしまったので、仕方がない。

 ほとんど何を言っているかは分からなかった。


『――次は葵さんの番です。』


 やはり、ガイアが怒られた後は僕のターンか。

 まぁ、この流れ的にそう来るよなl。

 それにしても僕は一体何を言われるのだろうか。

 全く心当たりがない。

 そういうのが一番怖いのだが……。


『葵さん、というかお三方ですが……。王都を出てからここに来るまでに遭遇した、()()()()()ガイアが頑張って生み出した、彼女にとってかけがいのない存在だった者たちだったのです。しょうがない部分が大きいですし、葵さんは直接なにかしたわけでもありませんので、アレですが、あなたなら二人を止められたでしょうし。ガイアにもそれなりの理由があった、それだけはご承知お願いします』


 ふぇ? あれを止める。それは不可能というものだ。

 あんな戦闘凶の二人に戦いをやめるように言えば、自分の身すら怪しくなる。

 獲物が敵から僕になりかねないのだ。


「――いやぁー。そういう事情があったのですね。それは本当にすみませんでした。ですけど、あの戦闘凶二人に戦闘をやめるように言うなんて不可能ですよ。獲物が敵から僕に変わりかねないですからね。やれやれ。本当にあの二人……は……」


 ヤバい。嫌な予感がする。

 この気配背後からだ。しかも二つ。

 この威圧感。間違いなく怒っている。

 この気配……もしや……。


「私たち二人がどうかしたって? 」

「そうですよ、葵くん。私たちの一体どこが戦闘凶なんですか」


 ですよねぇー。

 もはや感覚で分かってしまった。

 そしてこの後の展開も今の僕ならば分かる。


「すみません。葵だけもらっても良いですか? 」

「ふふ。良いですよ。どうぞお好きに」

「それじゃあ、ちょっと向こうで、ゆ・っ・く・り・とお話ししましょうか」

「そうですね。ゆっくりお話ししましょうね」

「ひぃっ! 」


 あぁ……。やっぱり正解だったようだ……。

 りえとエマはそれぞれ僕の腕をつかみ、嫌がる僕を引きずり始めた。

 ……助けてぇぇぇぇぇ!!!


「だれかぁぁぁ!!! ヘルプミーィィィィィ!!! 」


 僕は腹の底からそう叫んだ。

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