万能スライム
俺はスライムに喋り掛けて見る「なっ、なんでスライムが喋るんだよ」「??、それは主人様が召喚士だからですよ?」スライムがまた喋ったと思いながら会話を続ける「………召喚獣と会話できるなんて聞いたことが無い、ほとんどの人が鳴き声や仕草で召喚獣が何をしたいか感じるんだ」俺が答えると「…ああ、その人達は召喚士では無いですから、本物の召喚士は先程聞こえた<世界の声>が聞こえるようになります。おめでとうございます」「え〜っと、その<世界の声>が聞こえたから俺は君と喋れるようになったと言うことかな?」「ええ、その通りです私も主人様と会話できるようになりとても嬉しいです」スライムとお喋りして徐々に頭が冷静になっていく「そういえばここは魔の森だったな、でも馬車が通った道が分かるから簡単に出られそうだな」俺が楽観的に言うとスライムが喋り始めた「主人様それはやめといたほうがいいと思いますよ。この森入るのは簡単ですが出ようとすると厄介な魔物が襲って来ますよ、先ほど帰った2人組もう死んでますよ」「………えっ?なんでそんなことがわかるの?」「はい、私索敵も使えますから、この辺りの魔物の数くらい簡単にわかりますよ」「来た道に戻るのは無しだから奥に進むのか?」「そうですね、そちらの方が安全に出られそうでございます」
「進む前にお互い喋れるんだから簡単に自己紹介しとかないか?」「それは、良い考えでございます」まずは俺から自己紹介を始めた「俺の名前はユーリだ、上位魔法が使える。あと今は剣が無いけど剣術も習っていた………ただ俺は今まで実戦をしたことが無かったからいざ戦うとなると足が震えるし頭が真っ白になってしまうんだ……………すまない、情けない主人で……」「そんな事はありません、主人様は召喚士なのです!私に戦えと命じていただけれそれだけでいいのです!!」力強くそう答えた「はっ!?失礼いたしました、コホン、わたしの名前はまだありませんが種族は万能スライムです。主人様が魔力を下されば大体のことは出来ます、例えば人型になることもできますよ」
そう答えるとスライムはぐねぐねと動き出し人の形になっていくみたことある顔がそこにはいた。
「………なんでっ、なんで、よりにもよってメイド姿の王女様なんだよーーー」俺の大声が森に響き渡る