学園追放
みんなが呆然としていた。天才ユーリがまさかスライムを召喚するとは思わなかったからだ、しばらく沈黙していたが先生が喋り始めた「……いや、ユーリ君が召喚したスライムだ。もしかしたら物凄い特殊能力を持ったスライムかもしれない、昔話に出てくるような何でも溶かすスライム、どんな傷も治してしまう能力やオリハルコンのような幻の金属ボディを持ったスライムかも知れない!!」先生の言葉を聞いたみんながまた、ユーリの召喚したスライムを見始めた。「ユーリ君何かさせてみてくれよ」と先生が言い出した、俺はスライムに攻撃させてみた。しかし、スライムはコロコロと転がるだけで意味が無かった。「………攻撃タイプじゃないんだよ、きっと支援タイプなんだよ。スライムに魔力をあげてみなよ、何か起こるかも知れない」クラスメイトそう言ったのでやって見る。
魔物召喚で呼び出した魔物は召喚者が魔力を渡す事で色々な能力を発揮することができる、ドラゴンなら炎を出したり、鳥の魔物なら風を起こしたりする。
俺は魔力をスライム送ってみた、俺の魔力はこの国でも圧倒的に1番あると思っている。そんな俺の魔力を半分渡した所でスライムに異変が起きた、プルプル震えながら2〜3メートル伸び始めたがそこで終わり元の大きさに戻ってしまい、長い沈黙が始まった。
「フフフ、ワハハハ」背後から笑い声が聞こえてくる。「まさか、あの、天才ユーリが、最弱モンスタースライムを召喚するなんてね、ごめんよ。笑ってしまい…フフフ」笑っていたのは同じクラスメイトの名前は「ワイマー」同じ公爵家の従兄弟で幼馴染である。「貴様がそんな雑魚を召喚してくれて、僕は嬉しいよ、これで君の顔を見なくて済むと思うと本当に嬉しい!!神に感謝したいくらいだ。」と本当に嬉しそうに俺に話しかけてきた。「………俺の顔を見なくて済むとはどうゆう事だ?」「フフフ、天才の君が分からないのかい?簡単な事だよこの国では魔物召喚に人生が左右される君が召喚した雑魚と僕が召喚したライネルどっちが強者か見てわかるだろ?」ライネル=獣型モンスターの中でも上位に入るモンスター、鋭い牙と爪で相手を八つ裂きにする他にも口から強力な炎を吐く。 「さぁ、どうするんだい?僕のモンスターと戦うのかい?フフフ」
俺はスライムを抱えて逃げていた