きっとこいつならこいつなら何しても大丈夫
私だけ、シフトの管理が杜撰だ。
なぜ、そのように感じるのかはきちんとした理由がある。
希望したシフトとは全然違う時間帯に入れられていたことがあったり、あがる時間にわざと忙しい場所に振り分けられていてすぐに上がれないようになっていた。
私と同じ時間に上がる他の人たちはすぐに調整して上がっているのに私だけもう少しだけ、もう少しだけと行って引き伸ばされる。残業代がかからないギリギリのところで声をかけているあたり私にはもう確信犯としか思えなかった。
この確信犯め。
と思って「私も、あがりです」と声をかけるようになった。
すると今度は聞こえないふりをするようになった。
最初は年齢のせいで聞こえないだけかと思っていたがあまりにも私の声に被せてくるので、これは意図的に聞こうとしていないのだと思った。
もう、これは我慢できないと思った。
店長に相談した。
答えは「10、20分くらいの残業くらいでしょ?」だった。
違う、私の了解を得ずに、自分の勝手な裁量でやっていることが問題なんだ。
これを半年以上やっていることが問題なんだ。
しかし、それを今いちわかってくれはしなかった。
これはもう地道に訴え続けるしかないのか。
今までのパワハラまがいのメッセージのスクショも出していくべきか。
そう考えていたら助けは思わぬところからやってきた。
本社からの監査がやってきたのだ。
この企業は本当にホワイトだと思う。
ここでパートしていて本当によかった。
そんな企業にどうして監査がやってきたのか。
残業時間が多いとのことだった。
店長やエリアマネージャーは首を傾げていたが、シフトリーダーは変な顔をしていた。
シフトリーダーがやっていたことは残業代が支払われないギリギリの残業。
ギリギリでも何度もやっていたらそれなりの残業になるし、その残業が続けば山のように積もるのだ。
やっぱりというか監査は違法労働をさせていないかという調査だった。
店長とエリアマネージャーには、本当に心あたりがないので勤務表などの資料をどんどん見せていたがあのシフトリーダーはの顔色はどんどん悪くなるばかりであった。
のちにわかることではあったのだが、私のように残業代が支払われないギリギリでやっている人がかなりいたらしい。
それも、あのシフトリーダーの時間帯だった。
あまりにも多いので従業員に確認すればでるわでるわ。
外面が良くて店長に言っても聞いてもらえない。
給与の支払いが発生しないギリギリで働かせている。
そういった話がどんどんでた。
今どきな会社であったので面談もオンラインで行われ、問題があるシフトリーダーが口を挟む暇も与えられなかった。
その人はシフトリーダーという役職から下された。
特にその役職から下されたからといっても給料が変わることもないのだが、役職から下されたということが我慢できなかったらしい。
店長やエリアマネージャー、本社に抗議をしたらしい。
その元シフトリーダーがやっていたことは事実であり、調査によって元シフトリーダーのせいで辞めた人や同じ時間に入らないようにしていた人がまあまあな人数いたらしい。
店長やエリアマネージャーはむしろシフトリーダーを下ろされただけなんだからと宥めるものの自分の意見を取り入れてくれないことが不満だったようで「やめる!」と言い出した。
だが誰も引き留めようとしなかった
書類はちゃんと出していってね。そんな軽さだった。
それも気に食わなかったらしく勢いでやめたようだった。
しかし、元シフトリーダーは他の仕事もなかなか続くこともなかったようだった。
あの会社は本当に続いた方だったんだな。
そんな続いた会社を勢いでやめてしまった。
それをやめて3ヶ月で後悔しているようだった。
連絡先を知っている先輩、同僚、後輩に連絡をとりまくっているらしい。
会社に間を取り持って欲しいようだった。
しかし何を取り持って欲しいのだろうか。
自分からやめたのではないか。
そして、あの人と一緒に働いている人はやめた理由をはっきり知っている。
連絡をとってきた相手には勝手にシフト変更やギリギリ残業代が発生しないように勤務させていた相手もいた。
なんでそんな人が自分に良いように取り計らってくれるのかと考えるだろうか。
私にも連絡がきた。
「店長やエリアマネージャーに取りなしてほしいの!」
何をとりなすんじゃ。 とは思ったが関わりたくはなかったので。
「私ではとてもそんな店長やエリアマネージャーを取り持つことはできない」とお断りの連絡をしておいた。
なんであんなに散々こき使っておいて自分の良いようにしてくれると思うのだろうか。
いや、そんなことも考えていない。
きっとこいつなら何しても大丈夫だって思われてたんだろうな。
しれっと連絡とってきたのだってそういうことなんだろう。
もやっとする気持ちは残るものの、勤務時間等をしっかり守ってくれている会社はものすごくありがたい。
この職場環境を大事にしたい。
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