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第ニ癒:出会い

はじめてこのサイト使うので間違ってあらすじ投稿してしまいました…

すみません…

消し方わかったらひそかに消します。

「おお!ついに召喚に成功したのか?」

「やった!やりましたぞー!」

「よかった…これで世界が救われる…」


光が収まると、そこは石造りの広めの部屋のようだった。

周りはぐるりと色々な人に囲まれており、周りにいる人々が興奮して叫んでいる。

下には、私を召喚した魔法陣が描かれている。

どうやら無事に、転移に成功したようだ。


1人の男性が、こちらに進み出て来た。

キラキラのハニーブロンドに、アメジストのような瞳の御伽噺の王子様のようないでたちだ。


「ようこそおいでくださいました。聖女よどうか我々とともに、このウィステリア王国をお守りください。」

そういうとさっと跪いて、こちらに手を差し出してくる。

びっくりするほど様になっていて、ちょっとポカーンとしてしまった。


ポカーンとしている私をみて、後ろに控えていた魔導士風の男性が

「殿下、その、聖女様はお呼びしたばかり、まずは別室にお連れしてこの世界の説明をしてみてはいかがでしょうか?」

と私に助け舟を出してくれた。


大まかな世界観はわかっているものの、わからない事だらけ。

解説、大歓迎です。

ナイスアシスト。

あとなんかこの部屋殺風景すぎるし、みんな異様に興奮していて怖い感じだし。


「なるほど、ではくつろげる場所にお連れいたしましょう」

にこりと笑うと私の手をとり立ち上がる。

「ではこちらへどうぞ」

部屋の外へエスコートしてくれる。


ドアの外は庭だった。

それも美しい藤の花が咲き乱れる日本でも見たことがないような絶景。

奥にはピンク色の桜のような花が咲いており、下の方には黄色や白いツツジが咲き乱れている。


あまりにも美しく、そしていい匂いだった。


「うわぁぁ!すっごく綺麗……」

思わず感嘆の声が出る。

「お気に召してしただけましたか?ではこちらへ」

と言うとキラキラ金髪王子は、私を庭園にあるガゼボへと案内してくれた。


ガゼボっていうのは洋風の東家。

よく散策路とかにある、ベンチと屋根がある休憩所だ。


キラキラ王子は到着すると、3つある椅子の右側の席に案内してくれた。

「ではこちらにおかけください。」

椅子をひいて座らせてくれる。


正面にはキラキラ王子、その隣には黒髪を肩くらいで括った少しキラキラ王子より年上風の男性が腰掛けた。

服装からすればこの人も王子なんだろうな。


なんかキラキラ王子がおとぎなら、こちらは気難しげな魔王様系王子って感じだ。


「でははじめに、自己紹介をさせて頂こうかな。私はレオン ウィステリア。このウィステリア王国の第五王子だよ。そしてこちらが…」

「イーライ ウィステリアだ。」

「うん、こちらはイーライ兄さん。第一王子だよ。」

自分達だけになったからから、口調が少し柔らかくなり、さっきの仰々しい感じじゃなくなって少しホッとした。


「お名前を聞いてもいいかな?」

「あ、はい。私は藤咲 梨奈と申します。」

「リナ様ね。それともフジサキ様かな?」

どちらがファミリーネームかわからないのであろう、レオン様がふんわりと質問してくる。

「藤咲はファミリーネームで、梨奈が名前です。あと、あの、私の事は様とかいりませんので、お呼び捨てください。」

「リナが名前なんだね。では兄さんと僕だけの時はリナって呼ばせてもらうね。」

またにこりと笑うと、周りに光のエフェクトの幻が見えそうだ。

「それでこの国の説明なんだけどね…」

大まかにこの国の仕組みや政治形態、置かれている状況や、どうして聖女を召喚したのかなどなどを説明してくれた。


大体は神様から説明されていた通りのようだった。


新たにわかった事とともにまとめると、

・魔法が使える事

・魔獣達は森に多く出るが、出る場所はいつもいる場所を除けばバラバラな事

・すでに住めなくなってしまった主要都市がある事

・他にも3人王子がいる事

・それぞれ聖女を召喚するか、探し出している事

・1年後に1人を選び出し、魔獣達を発生させている大元を封印する必要がある事


「つまり、現王陛下は5人の息子のうち無事にこの事態収束できた方に、王位を譲るおつもりなんですね。」

「そうなんだ。リナには申し訳ないけど、それで古代魔法の聖女召喚の儀式で魔獣に対抗できる者を呼び出させてもらったんだ。僕としては、ぜひイーライ兄さんに王位について欲しいんだ」

「ご自身はよろしいんですか?」

「僕?僕はそんな器じゃないよ。王になるより、むしろもっと直接的にこの国に貢献したいんだ。地方を一つもらって、そこを発展させる方が興味あるかな。」

「私は、お前は良い王になると思うんだがな…」

「兄さん。いつも言ってるだろう。僕は国なんて大きな組織の大将の器じゃないよ。」

「母上もお前には素質がある、と言っているし私より遥かに社交的だ。」

「だからさ、僕が社交担当でいいだろ。それよりも、お腹すいていないかな?」


この気さくな王子なら良い王になりそうとも思うが、いろいろあるんだろう。

話は終わり、とばかりに話を切り替える。

聞いた話では、この第一王子のイーライと第五王子のレオンは母が同じ現王の正室の子で、他はみんな母が違うらしい。


こちらに来てから、しばらくたったのでそろそろ見た感じ3時頃だろうか?

確かに少しお腹が空いてきた。


レオン様が離れたところにいるメイドたちに合図をすると、あっという間にしずしずとアフタヌーンティーセットが運ばれてきた。


食文化が似ている世界を希望したけど、アフタヌーンティーがあるのは嬉しい。


「マナーなんて気にしなくていいから、どんどん好きなものいくらでも食べてね。」

レオン様は自分の前に置かれた、品のいい紅茶用の口の広いカップに口をつけた。

イーライの方は、コーヒー用の口が狭いカップを使っている。中身はコーヒーなのかな?

私もメイドが注いでくれた紅茶?に口をつける。


知っている紅茶よりスパイシーな感じがするが、紅茶によく似た飲み口だ。

とても美味しいし香りがすごくいい。


しばらく雑談をしながらスコーンやサンドイッチなどをいただいたが、イーライがいよいよこれが聞きたかった、という様子で

「我々は聖女を望み、お前が召喚されたわけだが、お前は聖女なのか?元の世界では何をしていた?」

と真剣な顔で尋ねてきた。


本当は最初に聞きたかったんだろうけど、遠慮してくれていたんだろう。

見た目はちょっと無口で怖い感じだけど、実は優しいのかな?

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