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第二十五癒:宿場町の会議

一際大きな建物が、今回の滞在先みたい。


到着すると中から支配人と思しき、中年の男性が出てきた。

「イーライ第一王子殿下、レオン第五王子殿下、ローダンセ伯爵、それに聖女様もようこそおいでくださいました。私は当館の支配人、トマスと申します。」

トマスさんは、周りのメイドさんたちに馬を厩に連れて行く指示や荷物の場所の指示を出している。

「町長が応接室で待っております。もしよろしければ、ご案内いたします。」

イーライ様が頷き、短く返事をする。

「頼む。」

トマスさんは、私達を2階にある応接室に案内した。


赤い絨毯と深緑色のカーテンかかかっている豪華な応接室で、町長らしき老齢の男性が落ち着かないように歩き回っていた。

立派な服を着た恰幅のいい人だ。

「おお〜!お待ちしておりましたぞ。」

こちらにせかせかと走りよってくる。

「ローダンセ伯爵、此度は町を救ってくださりありがとうございます!!騎士の皆様に多大な損害が出てしまったと伺っておりますが…」

マクレガー町長は、人の良さそうな顔を真っ青にしている。

「ああ、マクレガー町長か。それに関しては、実はこちらにいらっしゃる聖女様が無事、全員を生き返らせてくださりました。」

虚をつかれたように、マクレガー町長はこちらをみる。

「生き返った?聖女様のお力…?」

ポカン…とこちらをみて、急に理解できたらしく。

「!!申し遅れました。私は町長のマクレガーと申します。御二方は、王子殿下とお見受けいたしましたが…もしやそちらのお方が…」

「ああ、我々の聖女、リナ様だ。」

イーライ様が紹介する。

「フジサキ・リナと申します。」

「これはご丁寧に…はっ、お茶もお出ししておりませんでしたな。」

マクレガー町長は大慌てで、メイドに指示をする。


レオン様がさりげなく席に案内してくれる。

ステラは自然に小型狼モードになり、私のソファーの隣でお昼寝体勢だ。

相変わらず、会談とかあんまり好きじゃないよな。

町長はチラチラとステラを見ている。

「ステラが何か?」

「あ、いえ、もしや水晶狼(クリスタルウルフ)ではないかと思ったのですが…アレは伝説、今や物語にしか登場しないモノですからなぁ…」

「はい、お見立て通り、ステラは水晶狼(クリスタルウルフ)ですよ。」

いつもそばにいてくれるので、ついつい忘れがちだけど、ステラは伝説の聖霊獣なんだったな。

サラサラふわふわの体毛をなでなでしながら、答える。

「なんと!!流石は聖女様…ですなぁ。」

マクレガー町長は、尊敬の眼差しでキラキラしている。

メイドさんたちが、紅茶とお菓子や軽食を用意してくれる。

ステラの分も大盛りであるので、できるメイドさんたちに感動した。

ステラは早速、ぱくぱくと用意してもらったステーキサンドを食べている。

私の前に置かれたカップにお茶を注いでくれる。

「わぁ…キレイですね。」

紅茶からは湯気と共に、ヒラヒラと透明な蝶が舞い上がった。

「隣の都市の特産品、妖精の森のシリーズで、特級品バタフライタイプをご用意させていただきました。」

「!!それにすごく美味しいです!ありがとうございます。」

「実はこのお茶は私、ちょっとしたコネがありまして…たくさん手に入りますので、もしお気に召していただけたようでしたら、お持ち帰りください。」

ニコニコとマクレガー町長が、メイド達に合図している。

うん、全然苦くないし、渋くない、しかも豊かな香りとほのかにフルーティな感じがして、とっても美味しい。

いい物みたいだけど、いいのかな?

すごく嬉しい。

バタフライタイプとかシリーズって言ってたから、他にもあるのかな?

ぜひ仕入れたい。

街中探索できたら探してみよう。

お菓子は立体的な、ウサギやクマのメレンゲ菓子。

チェスボート柄のサンドイッチなど、そちらも美味しそうだ。

「それで町長、あの後は何か動きはありましたか?」

全員がお茶を半分程飲み終わった頃、コンラッド さんが切り出す。

「いや、それがですね…あの後はありがたい事に全く…姿を見た者すらおらぬ状態でして…」

「そうだな、我々を襲撃した時はいきなり現れて、一通り暴れたあとは、忽然と居なくなったようだったな。」

「では、町長の見立てでは、もしかしたらこの辺に元々いたモノではなく、たまたま現れたようだと?」

レオン様が考え込みながら尋ねる。

「はあ、そうですなあ…元々、あそこまでの幻獣は今まではおりませんでしたなあ…」

「うむ、幻獣の元となる大精霊も、この辺では聞いたことが無いですね。」

町長とコンラッドさんが首を捻る。

「とにかく、大事なくてよかった。明日からしばらく現場や周辺を調査して回ろうと思う。」

イーライ様が地図をだし、分担について話し始めた。

私とステラ、レオン様は現地の調査。

イーライ様は、街の出入り商人や、立ち寄った貴族から話を聞くつもりらしい。

コンラッドさん達は周辺の森の調査だ。

細かい調整や詳しく周りの状況を聞いた後、そろそろ昼食という事になり、今日は支度をして明日から出発という事に決まった。


せっかくだし、午後は町を探索しちゃおうかな!!

評価つけていただき、ありがとうございます♪

感激してます!

ブックマークしてくださった方もありがとうございます♪

これからも頑張ります!


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― 新着の感想 ―
[一言] この世界の料理は目で楽しむが極まってて良いなぁ
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