第二十四癒:宿場町へ
サルビアの町を確認して、特に魔獣が戻っている様子はない、という報告を受け宿場町へ出発する準備をしていた。
今回はコンラッドさん達が一緒だ。
「じゃあ行こうか、兄さん、リナ。」
「ああ。」
「セオドア様、滞在中お世話になりました。たくさんの美味しい食事にパーティーと、楽しく感激いたしました。」
「こちらこそ、領地の危機を救ってくださり感謝いたします。何か、我が領地で力になれる事があれば、何なりとお申し付けください。」
セオドアは必ずですよ、と力強くいいながら、手に持った箱をくれる。
「それでは、またいつでも遊びにいらしてください。」
馬車が出発し、箱の中を見てみると…
「水筒?」
「あ!それ、乙女の泉だよ!!いいものをもらったね!」
レオン様が目を輝かせる。
「乙女の泉?」
「うん、とっても貴重なものだからね。隠しておいた方がいいよ。」
「そんなに…ですか?」
「ああ、その水筒は乙女の泉って呼ばれていて、妖精界の泉に繋がってるって言われているんだ。それで、何がすごいかと言うとね。水魔法が使えない環境…魔力素が働かない環境…一部ダンジョンとか、そういう環境でも水を無限に得られるんだ。」
「!!!!それって…超貴重なんじゃ…」
「うん、間違いなく秘宝級だね。」
「どうしてこんなにすごい物を⁇」
見ていたイーライ様が口を開いた。
「サルビアは、ステルンベルギアでは要の都市の一つだ。そこから被害が拡大していたら、あと数ヶ月でステルンベルギアごと崩壊していたかもしれん。その前に、リナがいなければ他の聖女に討伐依頼を出しただろうが…そうなれば、全財産と交換でもおかしくはない。それを考えれば、宝物一つは安いとも言えるな。」
「そうですか…」
すごい物いただいちゃったな。
大事に、自分のマジックボックスにしまっておこう。
馬車で飛ばして1日半、明け方に宿場町に到着した。
馬車の外では、コンラッドさんが待っている。
「聖女様、お手を。」
エスコートして下ろしてくれる。
特に大きな混乱は無いようで安心した。
宿場町というだけあって、大きな建物がたくさんある。
一際大きな建物が、今回の滞在先みたい。
遅くなってごめんなさい。
ちょっと小火を起こしてしまって…
短くなりましたが、またここから頑張っていきたいです。




