戦場を駆ける聖女
拙作を読んでくださり、ありがとうございます!
ワクワクするようなお話が書けるように頑張ります!
後で読み返しておかしい場所や表現は随時手直ししていますので、はじめに読んでいただいた時とちょっと違うことがあるかもしれませんがよろしくお願いします。
「これでも食らって目を覚ましなさーい!!」という威勢のいい声が森の中に響く。
16歳くらいの少女が熊型の魔獣に向かって、高々と飛び上がりパンチを食らわせている。
少女の手にはグローブがはまっており、服装は動きやすそうな短めのキュロットとスパッツにチェック柄の半袖のセーラー服にスニーカー姿だ。
熊にヒットした拳からはまばゆい光があふれ、当たった箇所から瘴気が剥がれて、元の熊の姿に戻っていく。
ふう!と息をついて地面に軽く降り立つと、腕をぐるぐると回した。
側にいた男性が頬を興奮に上気させながら
「さすがでございます!聖女様!!お見事な腕前でございました!!」と尊敬の眼差しで称賛する。
そう。私は聖女のはず。
でも現実は、今も魔獣を地面に拳で沈めたばかり。
この戦闘スタイルを聖女様!!と褒め称えられるのに未だに慣れない。
聖女が前衛っておかしくない?
回復ポジションじゃないの?
決して魔獣と拳で会話するポジションでは無い記憶があるし、どう考えてもおかしい。
でも現に先程倒した、熊型魔獣は穏やかな顔のクマに戻っているし、渦巻いていた瘴気は無くなり、美しい森に戻っている。
こうなるまでのなりゆきを、まずはお話しようと思う。
少しでも楽しいなと思っていただけたら、感想いただけると、嬉しいです。
仕事の前後や寝る前に時間をとって書いているので、励みになります。