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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
ダンマス達の夜会、前哨戦
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「みなさん、ようこそおいで下さいました。本日は夜会初参加の方々を集めた簡単な晩餐会です。ダンスホールもございますので、よろしければそちらもお楽しみ下さい」


 烏賊ちゃんこと、ポリュード。二人のサメ人間は名づけをしていないらしい。


 2人に挨拶した後、オレに最上級の挨拶をしてきてびっくりした。


 今は少し離れたところで食事を楽しんでいる。話くらい聞いてあげようよ。


 オレ達の正面にいるのは、オレと同じくスーツ姿の男性。30代くらいのメガネの男だ。てか日本人よね?


「私は本日の進行を任せられている田中と申します」


「あ!」


「ん?」


 っと、声を上げたら注目されてしまった。


「夜会本番ではナラヴィー様もいらっしゃいます。ここでは予行練習と思って、気軽にお過ごしください」


 そう言って、田中さんはグラスを手に持つ。


 ミニバッフォがオレ達にそれぞれグラスを配る。レイッちはどうするかと思ったらカカが受け取った。


「それでは本日の出会いと、その機会をお与え頂いたナラヴィー様に乾杯」


「「「 乾杯 」」」


 グラスを掲げて乾杯を行う。


 飲んでみると、普通のジュースだ。ワインじゃない。


「く、ここでも飲めないか」


「ミニバッフォ様にお願いをしておきました。お酒は20歳になってからですよ」


 ここ異世界よ?


「はあ、あたしもジュースだわ」


 横にいたミルフィーもお酒じゃないらしい。


「本日は会場に足をお運び頂いた順にご挨拶へ向かう流れとなっております。レイクロス様、ミルフィーユ様、歩様、ポリュード様の順です。夜会当日は、我々ミニバッフォがお声をおかけしました順に御挨拶に向かって頂きます」


「それはどういった順になるんだ?」


「ナラヴィー様や他の神々への貢献度や信頼されている方から順番に、ですね。マスターの皆様に分かりやすくお伝えしますと、DPを多く使われた方が優先的に呼ばれるとお考えください。新人の4名の皆さまは消費DPとは関係なく最後ですが」


「ふふん、ならあたしの方が上ね! あたしのダンジョンなんか、もう20層にもなるんだから! 

それに毎日10組近い冒険者が侵入してくるのよ!」


「20層……」


 素直にすごいと思う。うちの塔はまだ6階建だ。しかも3,4階層は空っぽだし。


「そっちはどうなのよ?」


「6階」


「ぷっ、6って、普通1年目でも5層くらいいくでしょ? あんたまだそんな程度なの?」


 うああ、やっぱり6層って少ないんだぁ。


「そんなダンジョンでよく夜会に呼ばれたわね。まあ何かあったら頼ってくれていいんだからね! あたしは20層もある大ダンジョンのマスターなんだから!」


 ミルフィが薄い胸を張る。


「ミルフィーユ様」


「分かったわ、田中先生に挨拶ね! あんたも先生に変な事言わないように気を付けなさいよね! 行くわよ!」


「はい」


「ばー」


 そう言って、ミルフィが2人を連れて行く。


 わあ、やっぱジャルおっそい。


「ジャル! 遅い!」


 ばいんばいん。ぼいんぼいん。


 蹴らないであげて、種族的な問題でしょ。

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