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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
拾い物と湖の井戸
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ブックマーク、評価、感想有難う御座います。

続きを書く原動力になります。


あの、そろそろレビューとか……どうっすか?

「それで、嫌な感じって?」


「単純に、魚がいないんだ」


「ん?」


「魔物もな。水草やらはいっぱいあるから、それを食いに魚が来てそれを追う魔物もそこそこいるはずなんだけど」


 おお、モニターで見ると確かに。


「どういうことだ?」


「陸地にもあるだろ、強い魔物の縄張り。他の魔物が近寄らない場所」


「そういう事か」


「多少強い程度の魔物なら、結構小さい生き物は気にせずにその縄張りに侵入するもんなんだ。特に草食の生き物はな」


「まあ縄張りにしたがる生き物がいるってことは豊かな土地の証だからな」


「そうだ、多少危険を冒しても数の多い生き物はその辺が麻痺しちまってる。だから気にしない。でも全く生き物がいない地域ってのは……」


「縄張りの主が全部食っちまってるって事か?」


 銀ちゃん、口大きいもんね。銀ちゃん以外にもヘルギンチャクとかウィップナマズとかシザーカリス、ミサイル貝とか色々いるけど。


「全部食ってるならいいんだけどなぁ。最悪なのは他の生き物が諦めちまってる場合だ。本能レベルでそこに入ったら種が絶滅するって理解しちまってる場合」


「そりゃあ」


「生き物に天敵がいるってのはしょうがねえ。そういう世界は人間にもある。でも手前側の生き物すべてがそれを理解しているって状況なら……」


 ごくりっ。


 誰かの喉がなる。


「異常、だな」


「うーん。話せば話すほど行きたく無くなっていくなぁ」


「やめましょうか。依頼失敗なんてよくある話よね」


「違約金払うか!」


「ここで魚狩って売ってれば元が取れるんじゃなーい?」


「水の魔石もそこそこ取れるしな! 一番やばいのでケイブシャーク、それと陸に上がる時があるエベッドフロッグくらいだしな」


 男女の海人族が口々に言い出す。いいぞ、そうしろそうしろ。


「待て待て! 嫌な予感だけで依頼放棄しないでくれ!」


「えー、生き残るのが鉄則の仕事だぞー? 危ない所には近づかないに限るわー」


「そーだそーだ」


「陸上と違って水中はまだ未確認の魔物が多数いるんだ。危険は冒せないよ」


「そーだそーだ!」


「せめて確認を! 確認だけでもっ! 塔に関係のある何かがあるかもしれないんだから!」


「「「 ぶーぶー! 」」」


 街出身の冒険者2人の分が悪い。


「何もなくとも、街に繋がる湖に危険な魔物がいるなら把握しておかなければならん。その危険性があるならば確認をして報告するのも冒険者の義務だ」


「ぐぬぅ」


「じゃあ潜るが……オレだけでいくか」


「ええ? そりゃリーダーじゃなくてこっちの仕事でしょ」


「そうねぇ、私かエレインのどっちかでしょ」


「じゃあたしー。あたしのが目がいいし? スピードは同じくらいだけど」


 男性陣よりも女性陣の方が泳ぐのが早いらしい。


「そうは言うが」


「生存率が一番高い選択をするのも冒険者よ」


「……わかった、だが途中までは一緒に行くぞ」


「当たり前でしょー? なんか引っ張ってきちゃったら何とかしてね」


「りょーかい」

【告知】

たぶん80話いかない辺りで次章に入ります。


ちょっと盛り上がると思うよ!

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― 新着の感想 ―
[一言] これ始末するか迷うやつだ 予感が当たっていたと諦めてくれればいいが危険度だとか仇だとかで本格的にかかられても困る。 かといって姿を見せるだけ見せても災害級が中にいるなんて冗談じゃないと国を上…
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