表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
魔物の襲撃と街の危機
55/235

55

半端に思うなら一緒に出せばいいと思いつく。

「なにすんだ?」


「頑張った奴らに褒美をな」


 シミュレーターで必要なアイテムをセットしてDPを計算する。


 むう、物だけで30万か。まあいいか。


 喧嘩を諫める為に敵台に近づいていく兵士長から見える位置、喧嘩中の3人は敵台の上なので敵台の中は無人だ。


 そこにオレは宝箱を10個出した。武器や罠じゃないのでDPの消費は普通だ。


「む? お三方! 降りてきて下さい」


「「「 うるさいっ! 」」」


「いいから来てください!」


「なんじゃ一体、おお?」


「ひゃっほー! 宝箱宝箱!」


 オレの出した豪華めな宝箱に飛びつく幼子。


「ジーナ様っ!」


「なんじゃなんじゃー?」


「待たんか! 罠がないか…」


 幼ばばが周りの制止を無視して箱を開ける。


「おおお! 金貨じゃ! この箱全部がそうなのか!?」


 そうだよ。全部で3万枚入れてある。


 金貨って意外と大きい。これだけあると1箱では収まらない。紙幣文化は偉大だ。


「ご主人、あれは?」


「頑張った人間にはご褒美をあげないとな。お前ら、声を出すなよ?」


「?」


 オレは指令室の機能の一つを使い、街に声をかける。


『街の者達、ご苦労だった。こちらは塔の主だ』


「なっ!」


「ダンジョンマスターか…」


 オレは言葉を続ける、格好良くいくぜ!


 でも恥ずかしいから向こうの声は小さくしておこう。


『今回の戦い、満足している。それは褒美だ。金貨3万枚入れてある。配分はそちらに任せた』


 オレの言葉に街全体がざわつく。


 街の人間全員で約8000人。


 一人頭3枚ずつ。それと活躍した人には多目にあげればいい。


「助かるが…」


「安全なのか?」


「本物か!」


「ひゃっほー! 金貨のお風呂じゃー!」


 オレは更に追加でウィスキーとワインを樽で5づつ。それと果物やお菓子が大量に詰まった樽を5出した。こっちは安上がりだ、全部で3000DPもしない。


『これもやろう。祝勝会でもやるがいい』


 敵台には入りきらないので、外壁の階段の横に並べる。


 金貨も最初からそっちに出してあげればよかった。あれ相当重いぞ。


 出すものを出して、マイクのスイッチをオフ。


「果物、それに見たことのないもの…これは食べ物か?」


「この匂い、酒じゃ! こっちはワインで、こっちはなんじゃ? 嗅いだことの無い匂いじゃ、酒だとは分かるが」


 わらわらとどよめき、どこからともなく現れたドワーフの群れ、群れ、群れ。多いよ!こんなにどこにいた!?


 樽詰めされて空いてないのに酒ってわかるものなの!?


「ウチのイービルドワーフやドワッジ連中も出来るぜ?」


 恐るべし! ドワーフ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
面白い! 続きが気になる! もっと書け! と思った方はブクマ&評価よろしく!
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。ブクマしていつの間にか50話超え 続きも楽しく読ませていただいてます! [気になる点] 最新話辺りではどうなっているのかわかりませんが、主人公達が中継見てるとき場面転換が…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ