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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
グレたコアとダンジョン強化
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銀髪ダークエルフとミニスカ天使、需要ある?

「1Fは取りあえずこれでいいでしょう。次は2Fですね」


「2Fには魔物も配置しているとお聞きしましたが」


 何の前触れも無く現れた水の神様に加護を押し付けられ、なし崩しのままに接待をする羽目になった。でも海で泳ぐ話からバタフライの話になったらすぐに帰ってくれた。


 昼食中だったというのに、全部お弁当箱に詰めて帰っていった。


 今頃どこかで泳いでいるだろう。


 あの筋肉神様とバタフライはベストマッチだ。


『なーなー考えたんだけどよー』


「どうしたコア」


 指令室に響く天の、じゃなくてコアの声。


『1Fはアレだけど、2Fはほとんどマスターが考えたじゃん? どうなんだ実際』


「2Fはな…正直オレなら30分も保たないと思う」


 精神的な意味で。


『まあ確かにな。ゲームなら糞ゲー確定だ』


「きっと課長も挑戦失敗に終わるレベルだろう」


『や、ロケハンの段階で除外されるはずだ』


「30分も保たないダンジョンですか!?」


「危険じゃないですか!」


 物理的な危険はあんまりないと思うぞ。


「トラップは危険度が1Fよりも少ない代わりに解除しにくい物が中心だ、危険じゃない。魔物も攻撃力がほとんどない魔物だ、やはり危険じゃない」


 危険なんてない。


「そうじゃありません! 危険じゃないのは危険じゃないですか!」


『ややこしいな』


「危険が無くても、突破が難しいダンジョンなんだよ」


「そんなもの無いですよ」


「我が主、危険が無いダンジョンなんて存在しません。すぐに突破されます」


「ほーう? じゃあ試してみるか?」


 超大規模な遊園地のミラーハウスだぞ。


「お前達二人が2Fを突破出来たら…そうだな、2Fを更地にする…のはもったいないから、塔の階層を増やして3Fと4Fをそれぞれにやろう。自由にダンジョンを設計させてやる」


「本当ですかっ!?」


「やります! やらせてください我が主!」


『おお、面白そうだ! やってみろ!』


「ダンジョン探索に必要な物はこっちで用意してやる。水と食べ物は言えば出してやるから持って行かなくていいぞ」


「有難う御座います!」


「その代わり、2Fダンジョンの情報はやらんからな。自分で体験してみろ」


「はい」


「その恰好じゃ不味いだろ? 部屋に戻って着替えてきな」


「「 了解! 」」


 二人が退席したので、コアに話しかける。


 貢物のコーラも忘れない。


 ちなみにオレは瓶のオレンジジュースだ。


「コロの部屋とここを繋いでくれ。それと2Fの転送の罠の転移先をここに変更」


『ほい、完成』


「コロを1Fのボス部屋に移動させてくれ」


『既にボス部屋に移動してるぜ? あたしと遊んでる』


 モニターに映るのは、ボス部屋で犬と遊ぶコアとメイドセルキー。


 なんかずるい。


「楔石の現在位置は?」


 一時的な処置だが、指令室への直通転移が出来る状態だ。警戒しなければならない。


『二つは魔法省って呼ばれてる建物だな。なんか爺さん婆さんに囲まれてる』


 サブモニターに以前覗き見した時のお婆さんも含めた人間が映る。


「調査中ってところか、他は? 」


『冒険者ギルドってトコと騎士団ってトコ』


 冒険者ギルド、やっぱりあるのか。


 何人かの人間が石の前でしゃべっている。


 騎士団は…監視してる人がいるだけで、特に何かをしている様子はない。


「平気そうだな。それぞれの石が移動したらすぐに教えてくれ」


『了解だ』


 指令室の扉がノックされた。


「準備出来たか」


「はいっ!」


 灰色のローブを纏い、白銀の杖を装備したフィー。


 純白の鎧と羽の付いた兜をかぶった、細身の剣を装備したミリア。


「似合うじゃないか」


「有難う御座います」


 天使ミリアのミニスカ鎧姿、マジ天使。


「それじゃ、そこに転移陣を用意したから乗ってくれ。コロの部屋に通じてる」


「分かりました、行ってまいります」


「覚悟しててくださいね、歩様」


 嬉しそうに転移陣に向かっていく二人。


 さあ、楽しみだ。

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