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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
騎士団の到着とお祭りと
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『お祭り、いいわね。私もいくわ』

「え」

『招待』

「え、っと」

『してね』

「はい」


 招待せねばならんのか……。


『きちんと同盟を結びましょう。でないと侵入者扱いになって私からDPを吸い上げられちゃうから』

「畏まりました」

『こちらのコアとそちらのコアで連絡を取らせるわ。お祭りはいつかしら』

「確か、10日後かと」


 結構日にちが先なのだ。

 準備自体にも時間がかかる。それに中央騎士団の面々もいるからその辺の調整が難しいらしい。

 お祭りの前々日辺りから、冒険者達には神々の試練の間への侵入を禁止処置をとるらしい。

 その代わり、その間は中央騎士団が独占して地下第1層を攻略するとのこと。

 要はお祭りに来ないでね、その代わりダンジョン行っていいから。という感じだ。

 中央騎士団のメンバーの中でも、育ちのいいお坊ちゃま達は街人の祭りには興味がないらしい。

 逆に市民に近い階級の貧乏貴族出身者はお祭りに行きたがっているとの事。その辺は騎士団長のジルノスが調整するようだ。


『薬は1本…… そうね、50万DPといったところかしら? 効果時間は1日くらいね、でも能力の高い魔物や薬に耐性のある魔物だと効果時間が短縮されるから気を付けた方がいいわ』


 一本50万DPか、けっこうするな。


『事前に試してもいいけど、逆に耐性が付く可能性があるからお勧めしないわ。薬というけど、受け入れる体は毒と感じるらしいから』


 ぶっつけ本番で行くしかなさそうだ。


『まあ飲んでる本人がなんとなく分かるでしょうから、やばそうなら転移して逃げるしかないわね』


 その時、シエンタ様の従者が木箱を運んできた。

 中にはたくさんの瓶が顔を見せている。結構数があるようだ。


『20本ね。品質も問題なさそうだわ』


 一本瓶を開けて、手で仰ぎ匂いを嗅いで確認している。

 お面邪魔でないの?


「わかりました。シエンタ様は何人か従者を連れて来られるのでしょうか」

『3人よ。シャインもついでに連れていくわ』

「では、10本ほど頂けますか?」


 オレ、コア、ジオ、シルバリオ、それとシエンタ様達4名だ。

 シヴィーの分はいらないらしいので8本でいいが、キリのいい数字で買っておく。


『…… 500万DPよ? いいの?』

「構いません」


 シルバリオ出してから数日経ってるし、最近は1日で500万DP稼げている。


『10人も従者を連れて行くなんて、目立たないかしら』

「オ、私も含めてこちらは5人ですね。シエンタ様達の分で3本、それと1本は事前に確認の為、当日付いてこない別の従者に試させます」

『オレでいいわよ? 私たちの分はいらないわ。連れていく魔女と魔女見習いはそれぞれ自分で偽装が出来るし、私もいらないもの』

「そうなんですか?」

『もちろんよ、だからそちらの必要本数で構わないわよ』

「んー、でもまた使うかもしれないし…… やっぱり10本で」


 何より多めに確保しておけば、エリーゼが量産してくれるかもしれない。


『じゃあ今度行くときに一緒に持っていくわ。認識阻害の魔道具はサービスにしておくわよ』

「いいんですか?」

『ええ、大口のお客様だもの』


 まあ500万DPは普通に考えればかなりの量だ。


「ありがとうございます」

『ブローチタイプでいいかしら? 魔法効果を落とさずに彫金加工出来るドワッジがいないからどうしても大きくなるのよね』

「構いません」

『じゃあこれは先に送っておくわね。いくつがいい?』

「5つでお願いします」


 4つでいいけど、シヴィーだけ仲間外れは可哀想だから5つにしておく。


『分かったわ。それじゃあ当日、だと慌ただしくなるわね。前日のお昼くらいに連絡入れて』

「承りました」


 そう言ってシエンタ様との通信が切れる。

 なんとなくだが、ため息が出た。

 ちょっとだけ緊張してたみたいだ。

こっちもやってるよ!

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