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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
騎士団の到着とお祭りと
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220

 右に左に動き回って、なんとか致命傷を避けていた冒険者もとうとう膝をついた。


 既に一人は、その大きな角によって腹を貫かれて激しく流血しているし、体当たりを食らったからか全身ボロボロだった。


『ここまでか』


 もう一人の冒険者の男が呟くとゆっくりと地面へと倒れた。


 致命的なダメージは受けていない様子だが、ダメージが蓄積されているのか満身創痍。


 ドッポライノスはその姿に目を細め、ゆっくりと歩きだす。


『ガンガンガンガンガン!!』


 モニター内に金属音が響いた!


 騎士の一人だ。彼が剣の腹で、腕に張り付いているバックラーを叩き音を出していた。


 彼がいるのは、この辺りでも特に太そうな木の上だ。


『グルル……』


 ドッポライノスは首を捻って体の向きを変え、猛然とその木へ体当たりをした!


『ズブンッ!』


 形容しがたい音と共に、その大きな木の幹が半分以上消し飛んだ!


『ふっ!』


 そのドッポライノスの足元にドレッドが煙玉を投げた。


 地面へぶつかったその灰色い玉が破裂し、思いのほか広い範囲に白い煙が充満する。


『今っ!』


 ドレッドが声を上げると同時に騎士団のメンバーが動く。


 音を立ててドッポライノスの注意を引いてた男が、地面を転がりながら立ち上がる。


 2人が足を怪我していた冒険者を両脇から支えて移動を開始。


 ジルノスは倒れていたもう一人を持ち上げて肩に担ぎ移動だ。

 

『グオオオオ!!』


 重低音の効いていそうなドッポライノスの声が響き、地面からめちゃくちゃに土が盛り上がり木々が浮き上がる。


『走れ走れ!』


『ひい!』


『ダッシュダーッシュ!!』


『分かってますって!』


 ジルノス達はそのまま安全地帯の方向へ体を向けて走る走る。


『せえいっ!』


 ドレッドが剣を一振りし、浮き上がる木々を一瞬で何本も切り落とした。


 カマイタチ的な斬撃が飛ぶ的な技か魔法だ。うん。


 あんな技が出来るならわざわざドワーフつれて木を切らんでもいいんでないの?


 切り倒された木々がドッポライノスの鼻先に落下し、ドッポライノスの進行方向の障害物になる。


 そのタイミングで再び煙玉を発生。


 そのままドッポライノスに背を向けて走り出した。


「エディ、ドッポライノスへ念話を繋げて追わない様に伝えてくれ。オレからの指示だってな」


「「「 聞きますか? 」」」


「聞かなくても構わない。通じて一歩でも足を止めれば儲け物の程度だよ」


「「「 了解しました 」」」


 ドッポライノスが一瞬動きを止めて左右に顔を動かす。


 エディからの念話が通じたようだ。


 ドッポライノスが念話を了承したかは不明だが、追いかける意思はないようだ。倒れた木々を踏み倒し森の中へと足を運んで行った。

ぬああ、流石に短すぎるっ

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― 新着の感想 ―
[一言] オープンワールドでマグナメルムだけ移動力が違い過ぎて運営さんも大変そう
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