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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
グレたコアとダンジョン強化
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 そのまま解散しても良かったのだが、というか解散したかったのだが。


「せっかくいらして頂いたのにお持て成しもせずに帰って頂くなどありえません」


 とのダークエルフのフィーの言により屋敷の会食場へ移動。


 ゲストはお子様のナラヴィー様、ムキムキのブルーシェル様、バインバインのエメラ様の三柱。


 ホストはオレとコアだ。


 ダークエルフのフィーにはサポートとして付いてもらう事にした。


「なあなあ、メシ食ったら加護あげっからな! 美味いメシだったら加護もいいのにすっからな!」


 ブルーシェル様暑苦しい。


「急遽ですまないな、感謝するよ三人とも」


「いえ、手間はかかっておりませんので」


 手間の代わりにDPをかけた。


 調理していては時間がかかるので、コアにコース料理を出して貰った。


 肉体はこっちに参加しつつ、調理場でメイド達に出す順番や盛り付け方をモニターを使いながら説明している。便利だ。


「美味いじゃないか!」


「ブルっち、下品ですよ」


「食事は静かにするもんだ」


 ということで、しばらく食事に集中。


 神様方はこういった料理も食べ慣れているらしいが、肉も野菜も洗練されていておいしいと言ってくれている。


 地球の日本人が食べる食べ物は品種改良されて、更に美味しく食べてもらうために工夫して育てられている。


 豊富な調味料もふんだんに使われているため、味のインパクトに驚いている。


 …裏でメイド達が騒いでいる為、出せるだけの調味料を後で用意せねばなるまい。


「異世界の料理なのですが、お口に合ったようで何よりです」


「美味いぞっ! すごいぞっ! いくらでも食べれそうだっ!」


「コアが異世界の物を呼び出せるようになってたとはなぁ」


「ナラヴィー様がマスターのスマフォをあたしの本体に組み込んでくれたおかげだ、です」


「知らなかったなぁ…今、歩のいた世界みたいにこっちの世界に入れても無茶がない科学の世界ないんだよなぁ」


 もったいない事をした。とナラヴィー様。


「ああ、150年も経てば日本も様変わりしてますよね」


「それもあるんだが、いまあの世界から引っ張ってくるの難しいんだわ」


「そうなんですか?」


「異世界転移とか異世界転生が流行り過ぎてなー」


 転生、転移ブームは日本だけではなかったらしい。


「向こうの世界の魂が足りなくなっちゃってな、それに怒った地球の神が、並みの神では太刀打ちできない結界を張ったから呼び出せない。力ずくで頑張ればなんとかなるけど、向こうさんに喧嘩を売るのはよろしくないからな。時空の歪に飲み込まれた人間は姉貴が拾い上げてるみたいだけど」


「なんか怖いですね」


「ちょうどオレ達神々の中で異世界転移ブームがあった時に失敗した人が…」


「なーっはっはっはっはっ、力の弱い神が無茶をした結果だな! 」


「ヴィー様のお姉さま、ヴィル様はそれらの落ちた魂を拾ってこちらの世界に連れて来ているんですよね」


 ヴィル様とは【光の神ナラヴィル様】の事だそうです。


「姉貴の連れて来た奴ら、ダンジョンマスターにならないかなぁ」


「魂が耐えれればいけるな! 見りゃ分かるだろ!」


「まああまり期待出来ん。って事でだ、斎川歩、貢物ヨロ」


「「 よろー 」」


「貢物ですか。神殿に置いておけばいいですか?」


「大体合ってる。そのうち管理人も置いてくれ、天使族がお勧めだ」


「管理人ですか。いれば楽そうですね」


 ショップにいたな。ダークエルフのフィーと同じ80万DPで。


 家の中にいると翼が大きくて邪魔そうだし抜けた羽の掃除が大変そうなので除外したのだが。


「忘れないうちに連れてきましょうか」


「お? おう。いいのか? 今日かなりDP使っただろ」


「まだあるから平気ですよ」


 神々も興味本位で着いて来ることになった。

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[気になる点] 異世界転移とか異世界転生が流行り過ぎてなー 〉ラノベのせいかー?!
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