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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
宣戦布告と塔の完成
206/235

206

「おはようございます、マスター」


「……ん、ぅ」


 なんか体が揺らされる、朝か。


「ふふ、可愛い声ですね。ですがマスター、そろそろ起きて頂かないと湯あみの時間が無くなってしまいますよ? 起きて下さい」


「ああ、おはようコ…… あ?」


 そこにいたのは、いつものコアだ。


 いつものコア?


「おはようございますマスター。気持ちのいい朝ですよ」


「こあ?」


 いつもの長い金髪が朝日に反射して目を奪われるが、それ以上に目を奪われるのがメイド服だった。


 シエル達ラッシーセルキーが身にまとっているメイド服と同じもの。ただ、彼女たちよりスカートが短い。圧倒的に短い。


「マスター、昨日セカンドってお名前を頂いたじゃないですか」


「あ、ああ」


 呆然とコアの顔を見る。


「…… えっと、そんなに見つめられると。あの…… 似合い、ます…… か?」


 恥ずかしげな表情を浮かべながら、ベッドから少し離れてスカートを摘まみ全身をオレに見せてくれるコア。


「いや、似合うけど……」


「ありがとうございます♪ さっそくで御座いますが、湯あみに行きましょう。ご準備は出来ておりますから」


「や、コア!? どうしたの!? 昨日の戦闘でボディ壊れちゃった!? ちょっと!?」


 明らかにコアがおかしいぞ!


 飛び起きてコアに詰め寄ると、コアの視線がオレから逸れる。


 まつ毛長いなぁ。って違う!


「だ、大丈夫です」


 頬を染めながら静かに答えるコア。


「じゃあなんだ!? 調子が悪いのか!?」


「い、いえ」


「熱か!? おでこを! 頭をっ! っ冷たいぞ!?」


 手をコアのおでこに当てると、冷たいっ!


「この体は人形でございますから」


「そうだった!」


 殺戮人形っていう魔物だった。体温は無い。


「それよりも、湯あみに行きましょう。たまにはお背中をお流しいたしますから…… シエル達と」


「「「 はい! 」」」


「え? え?」


「ではお連れしますね」


「えええええーー!?」


 コアに力強く抱き上げられると、シエルを先頭にラッシーセルキーを引き連れながら風呂場に移動される。


「ええ!? ちょっと!? シエル!?」


「ふふ、私ももう少しマスターのお世話をしたいと思ってました。今日は綺麗に磨き上げますからね?」


 脱衣所に付くと、問答無用で剥かれる!


 そしていそいそと服を脱ぎだすコア、シエル、セルキー達。


「ちょっと!? コアは下着じゃんか!」


 シエルを含むセルキー種達はメイド服の下に何故か水着を常に着ているらしい、コアは下着だ。


「? 下着も外しますよ?」


 そう言いながらコアの小ぶりの乳房が……。


 慌てて目を閉じると、コアか? シエルか? に手を取られた。


「見ても構いませんのに。マスターは可愛いですね」


「私も水着を脱ぎましょうか……」


「いいから! 一人で入るから!」


「「「「 それはいけません! 」」」」


 一人の意見は大多数の意見に黙殺されるんや……。


「さあ、お座りください」


 バスチェアに座らされてそのままお湯をかけられる。


「あの、シエルさん?」


「大丈夫です、お任せ下さい」


「コア?」


「セカンドです」


「お、おう」


 あれ? そう言えばこういう状況下になる時に突撃してくるもう一人は……。


「セカンド様、シエル。ジオが会敵したようです」


 目をつぶり色々洗われるオレに変な情報が。


 でも考えてると、洗われている最中に色々と柔らかいものが体にっ!


 集中出来ぬ!


 否、そっちに集中したい!


「コア様が転移を封じてくれておりますから、あとはジオにお任せですね」


 お? コア様?


 コアからコア様と出たぞ?


 つまり?

さらっと戦は終了しております。撤退とうの描写なくてすいません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] あー、ジオが阻止してる相手って……。ガンバレ少年。 [一言] 夢オチかと思って先に最後を読んだ私は悪くないはず! なにやら貞操の危機のようですが、さてはて真相やいかに。
[良い点] 一人の意見が大多数の意見に撲殺されてしまったこと [気になる点] 黙殺じゃなく撲殺なのか…
[一言] ああ。独立してる間はコア以外の意識があるんですね。
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