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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
宣戦布告と塔の完成
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『おはようマスター。いい朝だぞ』


「ん、おはようコア」


 朝食終わりにコアが声をかけてきた。


『体調はどうだ?』


「いいよ?」


 というかこちらに来てから体調は崩したことが無い。


 150年ほど寝こけたくらいだ。


 仕事をしていた頃は朝がつらかったから、そう考えると随分健康的になったものだ。


『そうか。良かった』


「だねー」


 コアがなんか優しい。


『マスター、今日の昼はマスターの好きなから揚げだぞ』


「おー、でもいま朝食終えたばっかりだからなんともなぁ」


『そうか……』


「お、おう」


 一時期は食べきれないほどの食事が用意されたりしたが、今はちゃんと一人分の食事が用意されている。


 コアに引っ張られてオレも暴飲暴食しちゃうからだ。結果残ってもセルキー達や、屋敷の魔物達に送られ、さらに残りスライム行き。勿体ないからやめさせた。


 魔物達も個別にご飯を用意してあげた方がうれしいだろうしね。


『マスター、湯あみにいかないのか?』


「朝起きてから行ったから大丈夫」


『そうか? ならいいんだが』


 コアが挙動不審だ。動は無いが。


 この場合は言語不能? 支離滅裂? なんだろうか。


『マスター。リリアが栗の栽培に成功したってさ、今日は栗祭りだな』


「栗かぁ、栗ご飯食べたいなぁ。お吸い物付きで」


『秋の山で、大豊作だとさ。キノコ類も多く実ってて収穫の手が足りないってドライアド達と天狗達が騒いでるよ』


「まあなってるもの全部を収穫しなければいけないわけじゃないから程々でいいんじゃないかな」


 くりー、くりー、くりくりー。


 そういえばモンブランとかも食べたいな。デビルコック作れないかな?


『なあマスター』


「おう?」


『指令室行かないのか?』


「や、まずは執務室の予定だが……」


『そうか、紅茶を用意しようか?』


「お、おう。頼めるか?」


『ああ、シエルに一番いい茶葉を渡しておく』


「ありがとう」


『おう』


 なんだろう、今までこんなことなかった気がするんだが……。


 ちらりとシヴィーを見ても、いつもの美人スマイルだ。


 ジオは何も考えてない。


『マスター』


「どうしたコア」


『やっぱ指令室にいかないか?』


「……どうしたのだコアちゃんや、指令室に行って貰いたいのか?」


『指令室に行けば分かる』


「お、おう?」


『行けば分かる』


「お、おう。じゃあ少し顔を出すか」


「行くか!」


「おわっ!」


 どこからともなくコアがボディで登場。びっくりだ。


「さあ指令室だ指令室!」


「わかったから! わかったから!」


 手を引かれて半ば引きずられるように運ばれていく。なんなんだ一体。

新章に入りました。

あまり捻りの無い内容となっております。

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