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身? 実? で、わかんないなーって思ってたら、思った以上に誤字脱字で反応が!?
そして果肉という表現が!
なぜ気づかなかった orz
果肉、採用させて頂きます!
「そして、岩場ですか」
真ん中の広い道が通る先、森を抜けると背の低い植物ばかりの岩場になる。フルーノはいるけど。
「ここはそこそこ手ごわいのがいる。と言ってもドッポライノスより全然弱いけど」
冒険者ギルドの依頼を眺めていると高額の依頼書も気になる。
ドミニクに聞いたところ、全身が持ち帰れて希少性のある魔物が中心だそうだ。
しかも食料品としてではなく、金属や牙や爪が取れる魔物だ。
「鉄鬼兵が多いですね」
「大きな遮蔽物もないから目立つよね」
ある程度希少性のある魔物を配置することにより、ダンジョン内に人間を誘引する。
おお、ダンジョンっぽい!
用意したのは屋敷の守護をするリビングアーマー種の下位モンスター。鉄鬼兵。
鈍重な印象を与えるフルプレートの魔物だ。
アイアンゴーレムなどより取れる鉄は圧倒的に少ないが、あれよりも与しやすい。
「アイアンゴーレムが却下されたのは残念だ」
「まあ人間が持つような剣では、切れ目を入れれても切り裂く事は中々できませんからね」
全身、中身までびっしり鉄のアイアンゴーレムは人間には強敵すぎるらしい。
ミスリルゴーレムやオリハルコンゴーレムなんかは論外だってさ。
アイアンゴーレムでも専用装備で固めた冒険者達が討伐ロジックを作り、それ専門で狩りに行くような相手。それより硬い上位ゴーレムを相手にするのは英雄クラスでもほんの一握りらしい。
鈍重なアイアンゴーレムでそれだから、魔鋼鉄で全身びっちり、壁やら天井やらを駆け回るコロって実はめちゃくちゃ強いかも?
対して、鉄鬼兵は鎧の魔物。中身はスカスカだし、体というか鎧自体も人間が作成するレベルのフルプレートとほぼ同様の強度。普通の鉄だ。鋼鉄やミスリルではない。
コロや、屋敷の守護をしているリビングアーマー達のような魔鋼鉄でもないので人の武器でも倒せるはず。
「ここまで来ると腕に覚えがないと厳しいかな?」
鉄鬼兵は完全アクティブモンスターだ。しかも1体が戦闘に入ると周りの鉄鬼兵も集まってくる。
人型の鉄鬼兵だけではなく、馬型の鉄鬼馬、狼型の鉄鬼狼などなどの鉄鬼シリーズ。
岩場の奥に行くと獅子型の鉄鬼獅子もいる。
竜型だけは鉄鬼シリーズじゃない鋼竜という中位ドラゴンだ。全長15mの大物。
氷のブレスを吐きだし、太い尻尾で敵をなぎ倒す翼の無いドラゴン。
こいつは攻撃に反応するノンアクティブモンスター。
しかし粘着質だ。攻撃されたら対象を追いかけまくる。
でもこんなナリなのにドッポライノスより弱いのが信じられなかった。
興味本位で実際に戦わせてみるとドッポライノスにボコボコにされた。
可哀想。
「こいつ、負けるのかなぁ?」
とても人間が勝てるとは思えない。
でも街のギルドマスターはドラゴンをチームで討伐しているらしいので、そういうレベルの人間には敗北するかもしれない。
「まあやってみてだな」
鉄鬼シリーズの魔物や鋼竜が一定量以上狩られると出現するユニークモンスターもご用意。乱獲されたら反撃に出るぜ。
そいつは安全地帯も物ともせずに人間に襲い掛かる魔物。
素早い動きで鋭い攻撃、弱い魔法なんて物ともしない仕事人だ。
1日暴れまわったら消える様になっている。極力殺人は行わない設定になっているが、追い打ちやトドメを行わないだけだ。一撃死させたらごめんね。
「ここの安全地帯の道は平原や森よりも広いのですね」
「この先に行きたいのに戦闘が近くで行われてたらみんな怖いだろうからね」
ちなみに安地から魔物を攻撃してきたら、安地にも魔物は入るようになる。
平原と森の魔物はそもそも道に近づかない様になっているが、岩場はどうしても遮蔽物が少ないのでそういう仕様にした。
一人がやらかしたら周りの人間も巻き込まれます。注意してね。
 




