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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
神々の試練の間
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しんしょーとつにゅうです!

 夜会自体は閉会宣言とかそういうものが無いらしく、オークションが完了した段階で自然と解散になった。


 残って他のダンマスと情報交換や同盟締結などを行うマスターもいるようだが、オレ自身はあまり興味がない。シエンタ様と同盟関係を築けたので万々歳だろう。


 シエンタ様の所のシャインは、移動の準備や引き継ぎが終わり次第来るとのこと。


 それに合わせてこちらのドワッジのエリックと交換だ。エリックは生産予定の物の順序などを引き継ぐだけなので、いつでも動けると言ってくれているから問題ない。


 浮島はレドリックと名付けしてないセルキーやブラウニー、それと護衛のガーゴイルやリビングアーマーに任せてそれ以外のメンバーは引き上げだ。


 リグレブとの連絡要員兼浮島管理人に任命したら、レドリックは涙を流し喜んで受け入れてくれた。


 そんな嬉しい?


「小生の命が尽きるまで、斎川様に……いえ、我が主にお仕えさせて頂きます」


「お、おう。よろしく」


 ジョージのもらい泣きが激しい。


 うるさいし汚い。


 お前も赤ふんどし気に入ってんじゃねえ! 服着ろ服!


 コロも一緒に喜んで小さなジャンプを繰り返している。


「わんわん! わん!」


 可愛い。


「お前たちも、レドリックを支えてやってくれ頼んだぞ」


「「「 全ては、マスターの為に! 」」」


 残る者たちも涙している。いや、たぶんちょくちょく来るよ?


 そんな事を思いながら、浮島からダンジョンへ戻るゲートを通過。


 はぁ、フィルが怖い。


「お帰りなさいませ、歩様」


「お、おう。今戻った」


「ただいま戻りました」


「シヴィーもお疲れ様です。他の者も」


 神殿に設置してある魔法陣の上に降り立つと、無表情のフィルが待ち構えていた。


 機械人形の箱はチムが持ち、壺はシヴィーが。イービルドワーフの一人が走り小麦の入った箱を持っている。


 ジョージは宝物庫の警備に戻ると言い離れていき、ミリアは挨拶もそこそこに神殿にある私室へと逃げて行った。


 ずるい。


「チムのそれが350万DPですか」


「う、ソウデゴザイマス」


「魔物のオークションでしたよね? 何をご落札されたのですか?」


「き、機械人形を、ブロッドビッシュ様の特別作品だそうでして」


「ブロッドビッシュ様の作ですか、詳細をお伺いしても?」


「コ、コアの機械人形のマスターが操作するバージョンだって……ほら、毎回星丸に乗って移動するのも時間がかかるじゃん? それで、離れてる場所に顔を出すのに便利かなって思って」


「歩様が操作を? ……なるほど、分かりました」


「分かってくれたか!」


「ええ、歩様。こちらはしばらく、宝物庫で厳重に保管させて頂きます」


「そんな!」


 街に遊びに行けないじゃないか!


「歩様の魂胆を見抜けないとでも? そもそもダンジョン内でしたら空間移動で飛べますよね?」


「ぐぬ!」


「どうせ街に降りるのに使うつもりでしょう? 分かっていますからね」


「ぎくり!」


 なぜバレたし!


「取得DPの減少という問題を抱えている状況下で、そのようなお遊び道具をご準備されたのですから当然の処置でしょう? まずは問題の解決を。ダンジョン同士での戦いも予測されている状況下ですからね。時間はあまりかけられないと思ってください」


「うえええ!」


「自業自得です! 反省して下さい!」


「ごめんなさいっ!?」


 シヴィー、笑ってないで助けてよ。あ、止めたんだった。

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