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トドの鳴き声は「ブォーーーー!!」
結構でかい。
「ほーっほっほっほっ、申し訳ないわ~ん。まさかこんな争いになってしまうなんて~ん。妾って罪なお・ん・な」
「いいよ、連中難癖付けるタイミング探してたっぽいから」
「そ・れ・で~ん? どうなのかしら~ん? 勝てそうかしら~ん?」
どうだろうか。シヴィーを見る。
「あのマスター達を見る限り、レベル的にはジョージのが上かと。自身より強力な魔物を持っているのであれば話は別ですが」
「え? いるだろ。ウチのダンジョンなんかみんなオレより強いじゃん」
銀ちゃんどころかエルフ達より弱い自信あるぞ。
「あっら~ん? そうなのね~ん」
「ジョージってあの鎧の魔物よね。あのパンダ男のパンチでも下がらなかったわ、やっぱすごいわね!」
先日、ジョージとミリアの模擬戦を見ているミルフィはそこまで驚いてはいないが興奮気味。
「でもいいのかしら~ん? あの感じだと~、いっぱい相手をしなきゃいけなくなりそうね~ん」
「そうなの?」
「あそこで結託してるマスター達は~ん、み・ん・な、ロードボード様の一派よ~ん? ロンロンちゃんも含めてね~ん。でもロードボード様は参加しないわ~ん」
「そのロードボード様はどこだろう?」
「あちらでワインを傾けている方よ~ん、でも直視しちゃダ・メ。何が飛んでくるか分からないわ~ん」
危険人物じゃん!
「あの方は~ん、一度下に置いたマスター連中にはあまり興味を示さないからね~ん。何かしら功績を持って行かないと殺されるらしいわ~ん」
つまり、あの周りにいるマスターは何かしら功績をもって行った連中って事だろう。
なるほど、面構えが……わからんっ! ノッペラボウと人型スライムじゃん!
「もし~、他のマスターがぁ名乗りを上げてきたら~ん。妾も魔物を出してあげるわ~ん。迷惑をかけたお詫びよ~ん」
「あら、いいのです?」
この巨漢豚、良い豚さんだ。
「あ、あたしも出すわよ! 新人だからって舐められっぱなしじゃ話にならないもの!」
「我も出すか。セレスティアーネ様がお出しするのに、傍観などしてられん」
盛り上がるダンマス達。
リグレブに確認したいなぁ。
「どんな戦いになるんだろ」
なんとなく筋肉ムキムキな悪魔(グレータデーモンというらしい)を見ながらいう。
「………………………」
オレの視線に合わせて、グレータデーモンに視線が集中。
「………………ここでの争いのルールは、神々が決める事であります」
視線に耐え切れなかったようで、大粒の汗をかきながら答えてくれた。
「我らも、神々の所持する魔物同士で戦う場合がございます。その際は、争う神々の会話などを確認したりして、傍観する神々が見ていて楽しそうだと思うルールになります。正直、どのようなルールになるか見当もつきません。神々は死亡しても復活なさいますから神々同士の戦いも頻繁にありますし」
ああ、巻き込まれると大変なアレね。
「リグレブ様がご報告に向かわれるのですから、妙なルールにはならないと思いますが……闘神キュプリス様や、武神オオグラム様が関わるとどうなるか」
「戦女神ヒュッツァーベル様が上手く歯止めをかけてくれると良いのですけれども」
うちの神殿に祀っていない神々の名前が頻発する。
「ゴース様、止めてくれないかなぁ」
秩序を是非守って欲しい。
「ゴース様? 何か繋がりがあるのかしらん?」
「先日紋章を頂きました」
ポケットからバッヂを取り出して胸に付ける。
「なんで隠しておくのよ」
「目立ちたくなくて」
「新人は目立つものだ」
「嘘だ! 見よ、レイっちの没個性っぷり!」
そう言ってレイっちを指さすオレ。
指をさした先のレイっちではなく、その奥から歩いてくる女性から妙な圧力を感じた。
え?




