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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
夜会に集うダンマス達
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種族的な問題による人手不足

何気にマスターの世話が出来る魔物はDPが高く中々出品されません

強い魔物は当然ですが、知恵の高く学習できる魔物もDPが高い傾向にあります

神々が運営する専用の教育機関から排出される魔物はその中でも別格のDPを誇ります

「あんたのとこ、人型が多いわね。部屋も綺麗だし羨ましいわ」


「まあ、人の生活する場だからね」


 人外の魔物も結構いる……よな?


「あたしの出せる魔物で、人型に一番近いのがハーピィなのよね……」


「ゴブリンとかオークは?」


「あいつら臭いからやーよ。ハーピィも掃除すると羽が落ちてもっと散らかるけど……料理も洗濯も出来ないけど……」


「ダンジョンショップで買うしかないんじゃない?」


「防衛優先でDP使ってるんだもん。ショップで買うと高いから外から来ないかなって待ってるんだけど、あたしのダンジョン森の中だから……ウッドゴーレムとかなら来るけど……」


 ドライアドもいないらしい。まあ彼女達は火を使った調理をしないけど。


「いいなぁ。掃除が出来て、ご飯も作れる従者……」


「あげないよ」


「このままだとナラヴィー様のプチバッフォ頼りになりそうだわ。持って帰ってもいいのよねあの子」


 うちのプチバッフォを見ると、微笑みながら頷いている。


「ええ、むしろ名誉な事ですから」


 名誉な事らしい。


 こんな話をしてたら、ドアがノックされる。


「「 お待たせしんしたマスター 」」


 チュムとチェムが登場。


「二人とも、こちらはダンジョンマスターのミルフィーユだ。彼女にドレスを作ってくれ」


 オレの言葉に二人は顔を見合わせる。


「ミルフィーユ様でありんすか?」


「マスターの恋人でありんす?」


「はい?」


「なななな! 何を言ってるのよ!?」


「ドレスを送る相手は恋人や婚約者でありんす」


「女性にドレスを送るのは告白と同じ意味でありんす」


 女性に下着を送る的な?


「そそそ、そんな事あああある訳にゃいじゃない!」


 そとあが多い。


「確かに。普通は布でプレゼントするさ」


 詳しい牛だ。


「そういえば……神々にお渡しする時も布で渡してたな」


 ラジェール様とエドランテ様に布をお渡ししたのは、衣装を作る時間がなかったからとかじゃなかったのか。


「神々とはいえ、女性ですから。私はアユム様にならスリーサイズでもなんでもお教え致しますが」


 お前さん、体のサイズは自由自在じゃ?


「従者は家族みたいなもんだからいいでしょ」


「ケヒヒ、コホン。失礼。家族ですか、嬉しいですね」


「家族……家族? きゃあ! もう……」


 ミルフィさん、色々ステップアップしすぎじゃ?


「いいから、夜会のドレスが作れないって困ってるんだと。明後日までに作れる?」


「可能でありんす。でも出来て4着まででありんす」


「布は明るい色が似合いそうね。白はお好きでありんすか?」


「えっと、好き……です」


「じゃあそれで」


 オレは2人に任せる事に。


「じゃあチムの所に移動しんす」


「チムの力も借りんす」


「任せた。でもあんまり連れまわすなよ? それと本ダンジョンには連れて行くなよ」


「分かったでありんす」


「あたしも勝手に行かないわよ」


「衣裳部屋の扉は広くしておきんした。チムも入れるようになりんす」


「じゃあ行ってらっしゃい」


「……覗くんじゃないわよ?」


 お子様に興味はありませーん。


「シエル、彼女のお供とお世話をしてやってくれ」


「畏まりました、お任せください」


 ベテランなシエルを付けて置けば間違いないだろう。

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