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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
夜会に集うダンマス達
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昨日の宣言通り、新章に突入です。

内容的には夜会関連の話が続くため、分ける必要もなかったといえばなかった…………。

とはいえ、他の章との文字数にかなりの開きが出てしまうのと

シート管理の都合上、分けた方が作者が楽なので(こっちが本音)分けました。

「ご招待に預かり、光栄さ~」


「来てやったわよ! 感謝しなさい!」


 翌日、トド男から詳しく話を聞こうという算段になった。


 だが、端末を持っていない2人はトド男の連絡先を入手出来ていない。


 そこで、連絡先を持っているオレの浮島に集まる事になった。


 小鳥のチロッチ以外は昨日の従者も来ている。


「もう、あゆむんは神様づかいが荒いわねぇ」


「申し訳ございません、お手数をお掛けいたします。エメラ様」


「「 ありがとうございます 」」


 結局端末を作るほどDPに余裕の無かった二人は、プチバッフォを通してこちらに連絡をしてきた。


 物理的にプチバッフォがお手紙を運ぶ方式だ。


 ぶっちゃけ面倒。


 でも2人共、いきなりオレのダンジョンに足を運べるほどオレを信用出来てはいない。


 そこで、お互い敵対をしあわないだけの簡易的な同盟を結ぶ事になった。


 3匹のプチバッフォが行ったり来たり大忙しだ。


 ナラヴィー様のダンジョンの施設の1室を借りる事も可能だとプチバッフォに聞いたので提案する。だがレイっちが反対。他所のダンマスに見られる危険は避けた方が良いとの意見だ。


 同盟を組む事にしたものの、外で会うのは嫌だし、直接誰かのダンジョンで会うのはお互い頷けない。


 不安と不満を露わにしていたオレとレイっちとミルフィとのやり取りが長く続き、最終的に遊びに来ていたエメラ様に仲立ちしてもらうことにした。


 神様パワーにすがったら1発OKだ。


「二人とも可愛いわぁ! レイちゃん、この葉っぱ食べて!」


 エメラ様は牛もいける口らしい。


「ミィミィはこのおリボンが似合うんじゃない? ほらやっぱり!」


 エメラ様、それコロ用の奴です。


 玩具にされる2人の表情がひきつる。おお、牛の表情って意外と分かるもんだね!


「んー、お紅茶もケーキも美味しいわぁ。あゆむん、また良くなったわね」


「ドライアド達とサタンコック達が頑張っていますから」


「ふわぁ……なにこれ、お菓子なの?」


「肉は使ってない? じゃあ食えるさ」


 ミルフィがケーキに釘付けだ。


 レイっちは牛だから味覚が合うか不明。普通に採れた野菜とかのが良いかもしれないな。


「しかし同盟締結の席に本当に神様を同席させるとは、驚きさ」


「ホントよ、ゴース様のメダルに、エドランテ様の祝福。更にエメラ様まで……あんたなんなの!?」


「いやあ」


 ケレンセリッシュ様は昨日帰ったヨ。


「同盟の締結文。確認したわよ? でもあゆむん、盟主になってるけどいいの?」


「二人がDPに余裕が無いっていうので……」


「えへへ、これ以上使っちゃうとオークションにも参加出来なくなっちゃう」


「そもそも、DP自体に遊びがないさ。侵入者対策で余裕がないさ」


 同盟作成には少しDPが掛かる。盟主が支払うのだ。


「でも、それなら少しは優遇して貰ってもいいんじゃない?」


「最初だけですよ、もう奢りません」


 DP貧乏は辛いからね。


「まあDP貰えるんならエメちゃん的には構わないけど」


 同盟の内容は以下の通りだ。


一つ、それぞれのダンジョン及び、ダンジョンマスター、ダンジョンコア、ダンジョン所属の魔物に対して、敵対行動を起こさない事。


一つ、それぞれのダンジョンから、そのダンジョンマスターの所有物を許可無く持ち出さない事。


一つ、この同盟を破棄するには、2名以上のダンジョンマスターの了承を必要とする事。


一つ、上記の内容を反故した場合、反故にされたダンジョンへ100万DPが強制的に支払われる。

反故とされた内容が相手側に通知され、同盟から外される。


 一つ、この同盟は夜会の間のみ有効とし、以降も続ける場合には再協議を行う物とする。


 シンプルだ。長期的な付き合いをするには、オレも他の2人もお互いの事を知らなすぎるし、こんなものでいいだろう。


 エメラ様がその同盟の条約を読み上げる。


「これ、DPが足りなかったらどうなるのかしら……」


「破る前提で考えるんじゃねえさね。でも実際どうなんさ?」


「ダンジョン内の施設や魔物がランダムにDPに変換されて回収されるわ。それでも足りなければ、マスターがコアに吸収されてDPに変換されて支払われるか、相手のダンジョンの従者にされるわ」


「こわっ!」


「わぁ、それは嫌さ……」


 破らない様に気を付けよう。


「問題ないかしら」


「「「 ありません 」」」


「全員、サインを」


 オレ達は自分の名前を書き込む。レイっちだけは手のひらにインクをつけてペッタンだ。


「じゃあDPの支払いを」


「コア」


『了解』


 コアから1万DPが支払われると、エメラ様の手元にあった用紙が光に包まれ4つに分かれた。


 そして、1枚がどこかへ飛んでいく。


「マザーコアのところに飛んで行ったわ。残りは控えね」


 オレ達に控えの用紙を渡すと、エメラ様は再びテーブルに座る。


「じゃあ紅茶とケーキを楽しみましょうか」


 や、これからトド男と連絡を取るんだけど。

そして実際に夜会が始まるのは章のかなり後半という罠がご用意(笑)

どのくらいかかりますかねー?

うふふのふ

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