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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
ダンマス達の夜会、前哨戦
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2020/02/20

やっぱり催促したらレビュー貰えたよ! みんなも試してみて! (ダメな思考)


どら焼き様、素敵なレビュー有難うございました。頂いたレビューに応えれる様、更新を続けたいと思います。

「それじゃ、これで失礼するわね」


「有難うございました、エドランテ様」


「「 有難うございました 」」


 レイっちとミルフィも一緒に頭を下げる。


「マスターが本気で戦いに参加するようなレベルに発展する様なら、もっと施設から離れたところでやりなさい? そこでなら私達も止めないから。でも出来れば闘技場でやりなさいね? そっちのが面白い」


「あ、すいません」


「それと、コロさん?」


「わん?」


 コロがトテトテとエドランテ様の前へと歩み寄る。


「私は、主神や上位の眷属神達と違って加護は与えられないから、祝福だけね」


 そう言って手から何か光る粉が降り、コロに触れる。赤いボディがいつものグレースケールカラーに戻った。


「良い戦いぶりでした。戦闘の相性が悪くなければコロさん1人で片付きそうでしたからね」


「重ね重ね、有難うございます」


「いえいえ、それじゃ」


 エドランテ様が優雅な足取りで離れて行く。


 神様だなぁ。


「あなた、エドランテ様と面識があったのね? 実はすごいダンマス?」


「すごいというか、巻き込まれたというか」


「そう言えば……気にしてなかったけど、ゴース様のメダル持ってるさね」


 オレの胸元のバッヂをレイっちが見つめる。


「うそ!? あんたやっぱ……ふふふ、これは勝ったわね」


「はい?」


「うん?」


 何に?


「流石に【不落城のロードボード様】に目を付けられたらあたしたち弱小のダンジョンじゃ勝ち目が無いわ。でもゴース様の後ろ盾があるというなら話は別よ!」


「おおさ?」


「そうかなぁ」


 ゴース様、秩序の神様よ? 誰かに肩入れするような真似はしなそうだけど。


「私達も新人マスター同士で同盟を組んで、互助協定を結ぶのよ! そうすれば下位の連中に侮られる事なんてありえないわ!」


「えー? そうかなぁ」


「うーん、反対さ~」


「何でよ!」


 だって200年も落ちないダンジョンの長でしょ? そもそも敵対しちゃいけない。


「個人的には、あんなチンピラ紛いのダンマスを同盟……というか多分下僕扱いにしているダンマスは危険だと思うさ」


「うんうん」


「むしろ取るに足らない虫けらと思われて、忘れ去られたいさ。それが無理ならロードボード様と同格のマスターの庇護下に入る方が安心さ」


「前半はどうかと思うけどね」


「そもそも、オレっち達のダンジョンのレベルだと次の夜会には呼ばれない可能性が高いさ。新人で、そこそこダンジョン経営が成功したから初めて呼ばれただけさ」


「処世術というのであれば、それが正解だろうな」


 座り込んでいたデンドリブ…………トド男が言う。


「先ほども言ったが、我が彼の者達と共にいたのはロードボード様の意向を無視できなかったからだ。そしてロードボード様と同格規模の同盟はない。彼の方以上のダンジョンマスターのお二人はそういったモノに興味が無いからな」


「……立っていいよ。話にくいから」


「かたじけない。新人同士で同盟は良く聞く話だ。だが我の知る限り、新人の同盟ごと彼の方の同盟に呑み込まれた連中や、滅ぼされた連中は数多くいる。同盟を組むなら、同盟内容をしっかりと突き詰めた方がいい」


「滅ぼされた……」


「相互で、完全救済の同盟を組んだ場合なんかがそうだ。1カ所のダンジョンが襲われ、同盟の盟約に従い救助を出す。出した救助の魔物もそのダンジョンごと滅ぼされれば、残りの同盟のダンジョンは疲弊する、そうして疲弊したダンジョンは次々と撃破される。まあ後半、特に最後に残ったダンジョンには無条件降伏を迫るんだがな」


 苦笑気味にトド男が言う。


「オレの時がそうだ。尤も、言いだしたダンマスがオレと敵対種族の魔物だったからその同盟に与しなかったおかげで助かったが」


「そんな事が」


「これ以上話を続けるなら、一度浮島に戻って通信で話す方がよかろう。別のダンマスに目を付けられてはたまらんからな。コア端末はあるか?」


「端末?」


「コアと連絡を取れるアイテムだ」


「無いわ……あれ結構DP食うもの」


「オレっちも」


「オレはあるな。これだ」


 腕時計を見せる。


「変わった形だな? だが使いやすそうだ。お前たちも早めに作った方がいいぞ」


 トド男が懐から石板のような物を取り出す。


「こちらの連絡先を送った。何か質問があるなら連絡するがいい」


「気前がいいな?」


「何、命を救われた礼だ。それにそこの小さな従者はオレの部下を襲わなかった」


 トド男がコロを見る。


 流石に無抵抗に跪いている相手をコロは襲わないよ。


「それと、連中の命令にいつまでも付き合ってたら足抜け出来なくなるからな。丁度いいタイミングで暴れてくれた」


「わん!」


「今度、適当な品物をそちらに献上させてくれ」


「まあ貰える物は貰うけど」


 その答えに、トド男が苦笑しながら離れて行く。


 何かに気づき、拾い上げると島の外に投げ捨てていた。


 なんだろ?


「オレ達も帰るか。夜会本番まであいつに色々聞きたい」


「端末なんてずるいわ! あたしもすぐに作らないと!」


「あー、DPに余裕あったかなぁ……あんまり高いと作れないさ」


 完全武装で待機していたプチバッフォ達がオレ達の元に戻って来た。


「あ、烏賊ちゃんどうするか」


「水でもかけてあげれば?」


「それで治らなければお手上げさー」


 オレが魔法で出した水かけたら復活した。最初に会った時よりツヤツヤしている。


意外と便利な体してるなぁ。


でも笑顔がキモイよ。

次話より新章突入です。

夜会の話が続きます。さて、塔側はどうなってるんでしょうねぇ?

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― 新着の感想 ―
[一言] これもう海の一族のパワーだろ絶対。ルルイエの魚人のレベルでぶっ壊れてない?まあ、水泳大好き神様が溺愛してたっぽい種族らしいが。
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