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未確認な探索者っぽい物体のレポート  作者: うんしょっ、こらしょう
その1
1/18

01 序文にして、俺紹介

リハビリ始めました。

誤字脱字は当然のようにあるでしょうが、お目汚ししても御容赦を。


今話も含め、全三話で一区切り。本日中19時より一時間おきでの投稿となります。


それ以降は反応次第で続くかもしれません。m(_ _)m


世界史の授業で学んだ範囲で語ると、日本を含め世界各地にダンジョンが現れたのは西暦2005年。


場所は当時はインドネシアと呼ばれてた赤道域諸島群の島の一つで、後に魔物島・モンスターアイランドと称されるようになったとこだ。


翌年の2006年。そこが今で言うダンジョン資源で注目されたことと、その地域が過去いろんな国の植民地になっていた歴史から各国の強引な所有権紛争が勃発。やがては21世紀の太平洋戦争な感じで世界は戦争状態になる。


それが終了したのが約二年後の2008年。ダンジョンが世界中に同時発生と、そこから溢れ出した魔物の大氾濫災害、またはスタンピードと呼ぶ異常事態で、戦争で疲弊し始めていた各国は突然の国内の混乱に対応しきれず、戦争どころじゃなくなったのだ。


当時は戦争関連で様々な問題を抱えた国も多く、冗談でなく国としての体裁を維持しきれずに消滅したところもある。また国家としては残ったものの、実質は名ばかりの無法地域と化したところもある。EUは解体したしアメリカもUSAとして国旗に記した星の数を半数近く減らすこととなった。中国は民族独立の戦いが表面化し三国志の時代へと逆行して、ロシアは大陸末端の連邦加盟国を事実上放棄した感じになる。


大国の致命的な疲弊に変わり小国群が台頭したならば、まだ人間の社会は平和だったろう。だが実際は、大国以上に深刻な被害を受けての崩壊が大半だった。既存の流通貿易網は消滅し、当時でも不足と偏りで問題視されてた食料環境は最悪化。ダンジョン災害後たった一年で総人口の三割が減ったってのを公式最後の発表に、国連は機能を停止する。




その国連に変わる組織ができたのが、十年後の2019年。


地上に蔓延した魔物の影響で貿易関連の復興は今でも途中で、基本自国内での自給でいろいろと賄うのが実情なので、あくまで世界的規模の現状を確認しあうための組織となる。


確か正確な名称は前のと同じ国連じゃなかったはずだが、日本語で略称にするとやっぱり『国連』になるそうで。俺はその違いを覚えてないし、世間でも同じと勘違いしてる人が大半なのでどうでもいい感じなので国連で通されてたりする。




そして現在の2022年。


昭和世代な老人たちいわく、『ようやっと戦後復興な感じになってきた』な感じで、日本は再び世界と繋がりつつある……んだそうだ。


俺としては、物心ついた時からダンジョンがある環境だし、それに関わって生きる社会なのが当然なので。正直、それ以前の世界の様子にはピンとこない。


『魔術なんて物騒なもんが入ってきたせいで殺人事件が増えた』とか嘆く親にもちょっと疑問だ。その魔術で電気水道が機能してるから今の水準の生活が維持できてるとも思うし。


昔は社会全体でそんなインフラを維持するため、本土の範囲の森を消滅させるような大開発を何度もし膨大な燃料を消費する時代があったってとこに俺の方は不思議を感じるんだよな。




今の社会で燃料・エネルギーと呼べば、その対象は魔石になる。


これは魔物から採取できる宝石っぽい結晶体で、魔力を動力源に動く機械・魔道具の燃料になる。正確な原理はよく知らない。ただ、人間が魔石から魔力を吸い出し魔道具に魔力を供給することで基本、機械類は動くという構造らしい。


このため、魔力に親和性が高く効率良く魔力を使える人は社会的に優位となる。


いわゆる、才能ある勝ち組というやつだ。


昔は発電所とか浄水所といった大掛かりな施設で生活の必要なエネルギーを作ってたそうだが、個人で使う機械類は自動車も含め大概は人一人で供給する魔力で賄えれるので必要なくなった。


だが代わりに超のつく大型重機には複数の人間が大量に魔力供給する方式となり、そういった才能持ちが優遇されるのが今の常識になっているのだ。




そんな人としての価値が明確化した社会なので、現在の国是は質の良い人口増加。


先天的に秀でた人材の活用に加えて、より魔力に親和性のある人材を、後天的な育成でも増加させるってのが学校教育の基本になっている。


その教育の一環が、何故か魔物との戦闘の相性に繋がる。


何故かは知らないが、魔石は自分で魔物を倒し入手したものの方が良い性能を発揮するのだ。だから学生は、身体的に魔物との戦闘が可能になったのに合わせてダンジョンに潜るのが義務になる。どんなに弱い魔物でも魔石は落とすのだから、将来への貯蓄用という感じに早いうちから魔石を集めるのだ。


ああ、もちろん日常的な教材としても必須だ。魔石が無いと授業すらままならないこともあるし。




なので、俺も他の学生たちも、毎日のようにダンジョンに行く。


今日も、そして明日より先の未来でも。










……ああ、忘れてた。


俺、名のりもして無かったよ。




俺の名は昏井宙人。苗字はオタク用語で○○氏ってのに使う『氏』の下に日本の『日』を足した『昏』に井戸の『井』で、名前は宇宙人から宇を除いての宙人。『ぐれい・そらと』、と読む。


歳は17、年相応の身長と体重。体育会系のように筋肉は無いが肥満でもない。一応はまだ高二で、まだ当分は親のスネ齧って生きているただの学生だ。


個性というか特徴というか、幼いころから言われ続けて少々ウンザリしてるものが左眼で、日本人らしくなく瞳の色が白に近い青というオッドアイなこと。これが赤とか金色なら気持ち振りきって中二病にもなれるのだろうが、ともすれば他人から白眼剥いてると勘違いされる状況ばかりだと逆に病めない。最近やっとコンタクトで黒瞳を偽装でき平和を感じてたりする。


ただ昔の癖でか、つい左眼を閉じるウィンク状態でいるのが注目されて変人扱いとか色情狂扱いとかナルシストと呼ばれるのもザラなので、あまり平和な日常とはいえないのが悲しいとこだ。







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