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詩、あるいは詞

独立国家

作者: 志賀飛介

国交をなくした我が国は

怒りも悲しみも忘れて

ただ穏やかな風に吹かれ

海の向こうを眺めていた


それなのにどうしてあなたは

そんな目で私を見るのでしょう

哀れむようなその目付きで

私を見るのでしょう


私の独立国家

最果てにある

小さな国

我が大切な領土

何人たりとも侵すことなかれ


争いを放棄した我が国は

涙も喜びも忘れた

ただ安らかな眠りを望み

この命だけを憂いていた


それなのにどうしてみんなは

そんな目で私を見るのでしょう

かわいそうだと言わんばかりに

私を見るのでしょう


私の独立国家

争いのない

平和な国

我が大切な領土

何人たりとも侵すことなかれ


世界を巻き込む大きな争いは

やがて新たな厄災を産んだ

崩壊へと向かう世界の叫び声も

私には聞こえない


私の独立国家

どんな絶望の

最中にあっても

平和であらねばならぬ


私の独立国家

それこそが

私の全て

我が大切なこの場所は

誰にも侵させはしない


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