二章 三十五話 双子の真価
────春視点
色々と落ち着いて、割り当てられた部屋に戻った僕は、なんとなーく、ここに来た頃に支給された教科書を読み進めていた。……情報は図書館とか、自分で集めたから全く教科書見てなかったんだよね。で、僕の周りにはルシャやリル、神喰らいや神霊が沢山いる。
「しゅる!!(待て!!)」
「どうしたの?」
「しゅるるるる、しゅるる(それ以上読み進めるな。罠だ)」
「罠……やっぱりそういう代物かー……なんか神霊さんがわたわたしてたもんね」
でもここまで読んじゃうとなんか最後までみたい。
『だめだよ』
『ウル、燃やしちゃえ!』
「ああっ!ウル呼ばないで!ここ本たくさんあるんだから!!」
『アルル、わかるよね?』
「……二人とも、従者喚ばなくていいのに。でもありがとうね」
僕の部屋はウルの生み出した炎によって温度が上がり、対象の教科書は無惨にも燃え尽きた。そしてアルルの生み出し操る無数の氷によって炎は消され、室温が少し下げられ、なんとも不思議な空間とかした。あれかな、水を操る従者を呼ばなかったのは一応気を使ってくれたのかな……。
「てかさてかさ、その従術ってどんな原理なの?」
『築かれた繋がりを元に』
『魔力的な干渉を与えて声を届けて』
『その魔力的干渉の影響が残ってる内に声が通った道を』
『通って』
『現れる!』
うん。なんで二人で交互に言ったのかな……?
「僕にもできるかな?」
ちょっと羨ましい。……そういえば二人って神様だった頃はその術で有名だったっていうの見た気がする。
『『できる!!やろ!!』』
やった!これからもっと楽しくなりそう……!お仕事早く片付けて教えてもーらおっ!




