二章 三十話 神との関連性
────???視点
今、私は人間だ。いくつもの人生の記憶と経験を失わずに保持している。それには理由がある。
それは私が神だから。厳密にはまだ神ではない。ただ、次の生は神と決まっている。それまで、色々な生を歩んできた。それは、私が神になると昔勝手に決められたから。
私は、神の被害者だ。
始めはそう思っていた。だが、幾度となく生と死を繰り返し、世界を見続けることで考えは変わっていった。
何もない世界で楽しみを生み出すこともした。
戦乱の時代に生きていたこともあった。
この世界で言う『ゲーム』のような世界で、必死に困難と戦いつつ生きていたこともあった。
普通な世界で普通に生きていたこともあった。
全て、全て、覚えているのだ。
私は神の理に近づいている。
今世生まれたときに確信した。
来世はきっと神になるのだろう。
なれるのだろう。
やっと。ついに。
なれたのであろう。
──
とても、とても強い憤りを感じる。ここまで、やっとあと少しで今までの成果が実るのに。
この世界では『神は現世に過干渉してはいけない。中立でいなければいけない』というルールがある。私も、それを守らなければならない。
……いや、私はほぼほぼ神であるが、今世では人間だ。それならば、それならば私は私の答えを体現しよう。もう、もういいだろう?これ以上の惨状が生まれる前に、私が命を刈り取ろう。いっそのこと、可能性の芽ごと摘み取ろう。
世界よ。私の怒りを、間違いに対する裁きを……答えを、受けとるが良い。




