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いつかの夢と僕らの日常  作者: 古屋
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二章 一話 始まり

────夏希視点


山の天辺でふと俺は振り返った。


「どうしたの?突然振り返って」

「ん、いやな、冬陽とあいつの違いはなんだったんやろかって、ふと考えたんよ。冬陽とあいつの違いなんて明白やわ」


違う、本当は風が吹いた気がしたんだ。この寂しい二人旅に、新たな春の生まれを感じる風が。


「どういうこと?」

「冬陽は俺らを集めた王様や。キングは特別。そこら辺の雑兵たちとは全然違う」

「なにそれ。意味分かんない」

「ははっ、気にするようなことじゃないから忘れてええよ」


たぶん、冬陽は無意識の内になにかに干渉して『春夏秋冬』を集めたんだ。それはきっと『今』と『これから』に備えるため。結果として春と秋は他世界へ迷い混んでしまったから、今残っているのは冬と夏。


同じ春を探すことは出来ないけど、秋はまだ此方側にいる。手がかりは『神』と『█』。認識できない言葉、『█』。でも、それも確かに手がかりなんだ。


神に繋がる痕跡を辿るため、俺たちは国内を巡る旅をする。


──


冬陽の魂を肉体に戻す儀式をした後、俺は領域内の生活スペースへ戻った。そこには秋斗が居るはずなのに、秋斗は居なかった。それこそ、始めからここに秋斗は来ていなかったかのように、秋斗という人間の痕跡すら無い。どうしたものか。


とりあえず、領域をもう一度、はっきりと認識する。ここは俺の世界。俺だけの世界。他の痕跡は認めない。強く世界ここを意識して、目を開く。


……微かだけど、秋斗の痕跡は見えた。痕跡が薄い理由は消されて奪われたから。誰がかすらわからない。その痕跡は残るはずなのに。見える情報が足りない。もっと、もっと《掌握》せんと……。

次話更新→8/16 00:00

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