表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつかの夢と僕らの日常  作者: 古屋
31/81

一章 三十一話 雪合戦

────冬陽視点


雪だるまを操りながら能力を使う練習をしてもらいながら、ホログラフィーの準備をする。第二世界で管理者たちとやってみた映像があるんだよね。それを解説がわりに流そうかなって。よし、できた。




「へー、面白そうやん」

「……ね。でもあとで僕らも普通のやつやろーね!」


う、あまり乗り気じゃないな。でも秋斗はやるとなったらちゃんと理解して付き合ってくれるから良いな。今だってなにか準備してるみたいだし。


「おっけー。んで秋斗はなに細工してるの?」

「待って……もう少しなんだ…………」


あー、プログラムに細工してるんだ。……なるほどね。あまり試したことのないことをしようとしてて、それを安定して再現できるように改造してるんだ。助言したい。仕掛けた側なんだから公平でいなきゃ。


「……出来たっ!お待たせ!!」


無邪気な顔で秋斗は笑う。昔からこういうの好きだよね。


「んじゃあその雪だるまあの円の中まで動かして」

「はーい」


あ、雪だるまホバリングしてる……。秋斗は雪だるまと一緒に転移して戻ってきた。……。そういえば足ないもんね。忘れてた。でもみんな移動させられる能力あるからよかった。


「よし、そろったね。障壁張るよ。能力を障壁内でしか使えないように制限する代わり、あっちでは少しだけ能力が使いやすくなるからね」


雪だるまたちがいる場所に半球状の障壁を張って、僕の手元に用意しておいた氷の板を宙に設置。それをディスプレイにして、点数とか雪だるまの固定化の膜へのダメージを表示。ついでに録画設定。よし、オーケー。一人につき……雪玉5個転送。


「その雪玉は氷が中に入ってる。てかもはや氷玉。壊れずらいようにしてあるから、それを再利用しまくってください。雪だるまへのダメージが20になると強制退場。相手の雪だるまを直接自分の能力で攻撃するのは無し。あくまで雪玉で攻撃して。一人脱落するとその人に配られた雪玉5個回収される。ちなみに雪玉が壊れても補充しない。それそのまま使って。おーけー?」

「おーけー!」

「おー」

「はーい!」

「んじゃ3、2、1、スタート」


秋斗の雪だるまの前には黒い壁が、夏希の雪だるまの前には重力異常が、春の雪だるまの周囲には強い風が生まれた。


「はーい、言い忘れてたルールを提示しまーす。その障壁内ではどんな能力も雪玉3発で砕け散りまーす。守りすぎて進展がなくなるのを防ぐためでーす。あと能力を使用することによる負荷も通常より大きいものにしまーす」


そういえばここにいるのみんな負けず嫌いだったんだ……まあこれで多少は楽しくなるでしょ。これ言い忘れてたってか追加ルールだね。能力が使いやすい分応用とかしやすいけど、地味に負荷が大きくなるように設定されてるから、むやみに連発できないと。




最初に退場したのは夏希。重力で敵の雪玉の勢いを殺して飛ばし返すっていう戦法で、負荷に耐え切れなくなって最後の方ぼかすか雪玉当てられてた。


現在の戦況はこんな感じ。


秋斗はダメージが12で、なんか息止めて雪玉を触れると転移する黒い円……転移陣でいっか。魔法陣みたいに色々と書き込まれてるし。転移陣に雪玉を入れて、上空に設置した転移陣から転移陣に落として無限ループさせてる。


春はダメージが7で、雪玉を風で高速移動させてる。たまに雪だるまに向けて放ったりしてるんだけど、その度に秋斗が陣を展開して回収、無限ループに加えてるから、残弾を温存しつつも隙を窺ってるって感じかな。


ちなみにフィールドにある雪玉は17個。春が雪玉をいくつか真っ二つにした結果だね。


消耗度相は五分五分。二人ともまだいける感じ。でもこのままだともって14分ぐらいかな。多分、次に秋斗が呼吸した時が決着の時。



「っ……!」


秋斗が息を吸った瞬間、いや、少し前か。少し前に、春の操る雪玉が一斉に進行方向を変えて、秋斗の雪だるまへ。


秋斗はその雪玉の進行方向にピンポイントで雪玉を転移させ、雪玉同士がぶつかって粉々に。……でも、粉々になった雪と氷は散らばることなくひとまとまりに。そのまま落下して、転移陣に吸い込まれていく。転移先は春の雪だるまの真上。春は風で吹き飛ばそうとするけど、ルールに則ってその能力は破壊される。そのまま、たくさんの氷の粒は春の雪だるまに触れ、春の雪だるまは退場に。


「負けたああ!絶対勝てると思ったのにー!」

「……勝ったぁ」

「二人ともおつかれさん」

「次は普通の雪合戦しよ……!っとと、結構疲れてるかも」

「少しは休ませてくれ……」


春はよろめいて、秋斗は地面に座り込んでいる。まあエネルギー消費したらそうなるよね。最後の方秋斗は故意に、春は無意識に使ってたからね。うらやまー。

でもそんなことよりもっと大事な、譲れないことがあるんだよね。


「ね、お腹すいた。お昼にしない??てかしよ。暫く晴れたままだから。ね、家戻ろ。ご飯。動けないなら転移で運ぶけど」


現在13時。お昼ご飯も食べずに5時間ぶっ通しだったからね。想定外すぎ。まあいい訓練にはなるでしょ。僕も色々使いっぱなしだったし。




ご飯食べた後、死ぬほど外で遊んだ。

……暫く筋肉痛になるわこりゃ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ